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「最速」で仕事をこなすために必要な5つのこと 赤羽雄二氏に聞く

6/10(土) 8:00配信

BEST TIMES

マッキンゼーで14年間活躍し、現在も国内、国外の大手企業、ベンチャー企業で経営戦略の立案や実行支援、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリードしているブレークスルーパートナーズ株式会社・マネージングディレクターの赤羽雄二さん。『3年後に結果を出す 最速成長』(KKベストセラーズ)を刊行するのに併せて、最先端のコンサルタントの世界から見た、これからの10年と対応策について訊いてみた。

 これからの時代、最速で成長しなければ乗り遅れる。「スピード」「即断即決、即実行力」…… 電光石火で進む。

──前回では、時代が大きく変化していくので、リスクもあるが、能動的に動ける人にとってはチャンスも多くある。それに対応するための心構えについてお聴きしました。では、実際に、これからもっとも求められる「能力」や「スキル」について教えてください。

「『最速成長』(KKベストセラーズ)の中で、これからの時代は、皆が助かることはない。自分と自分の家族、パートナー、仲間が生き残るために身につけておきたいこととして、14のスキルに述べました。

「人生設計力」「準備力」……オプションを持ち続ける

「成長力」……成長し続ける習慣を身につける

「思考力」……自分の頭で考える楽しさを早く知る

「アンテナの立て方」「知識の収集方法」……先を読む力を早く身につける

「分析力」「深掘り力」「洞察力」…… 表面に騙されず、真実に近づく

「スピード」「即断即決、即実行力」……電光石火で進む。さらに加速する

「グローバル行動力、センス」「英語力」…… 地球上、どこでも活躍できる

「リーダーシップ」……先が見えないときに前に立って進む

「部下活用力」「マネジメント力」……部下・メンバーを活かして驚くほど  の成果を出す

「コーチング力」…… 部下・メンバーを最も効果的に、最速で育てる

「仲間、コミュニティ作り」……生き残るために、よい仲間を作る

「経営改革推進力」…… 自分が立ち上がって、会社を立て直す

「転職力」……生き残るため、遠慮なく転職する

「起業力」……自分の力で道を切り開く

 ここでは、6の「スピード」「即断即決、即実行力」について述べます。

 仕事がなくなる時代が来始める前に身につけておきたい重要なスキルとして、「スピード」と「即断即決、即実行力」があります。これがあれば、たとえ少し間違っていても、やり損じても、いくらでも挽回できるからです。

 この記事を読んでくださっている皆さんは、仕事のやり方はある程度、自分で決められるのではないでしょうか。であれば、今日から日々、仕事のスピードアップについて工夫していただくと、すぐに手応えを感じられます。

 これまであまり意識してこられなかった方ほど、驚くほどスピードアップが可能です。ご自身もですが、周囲がびっくりするので、さらに励みになります。

 私がコマツからマッキンゼーに転職した際、またマッキンゼー14年の後に共同創業した際の2回、仕事量が激増し、難易度が上がって、仕事の仕方をゼロベースで組み直さなければならない状況でした。

 そのときにわかったのは、仕事の仕方には無限の工夫があり、際限なく加速できる、ということです。工夫すればするほどスピードが上がっていきます。 私は、そうやって乗り切ることができました。

 ただし、そのためには、「今より仕事をもっと速くできるという信念」と、「工夫の仕方まで工夫するという、熱意と真剣な取り組み」が不可欠です。

 スピードアップの工夫はいくつもありますが、特に大事な5点を説明します。

「仮説思考に早く慣れる」:「調べてみないとわからない」という態度を捨て、どんな場合でも「こうかな?」と最初に考えるようにする。

「スピーディーに資料・書類作成をする」:資料・書類作成を素早くできるかどうかで仕事のスピードは数倍違う。  

「メールは即座に返信する」:メールはすぐに返信する。メッセンジャーなども少しずつ増えているが、外部とのやり取りなどを考えると当分、メールが主体。いまだメールへの返信を軽視している人が多いのは、理解できない。  

「単語登録、ショートカットキー、ブラインドタッチ(キーボードを見ずに両手を使って速いスピードで入力すること)、再利用フォルダを活用する」:単語登録を200~300するとメール、チャット、資料・書類作成などが驚くほど速くなる。単語登録によってテンポが上がるため、登録している言葉以外にも大きな効果が出る。  

「会議はごく短時間で」:会議に対してどこの会社でも大きな誤解があり、深刻な問題を抱えている。「会議時間が長すぎる」「会議が多すぎる」「やらなくてもよい会議が多すぎる」「さっと決めることができない」「何度も継続審議になる」「会議を適切に仕切れるリーダーがいない」「発言しない出席者が多すぎる」「発言が散漫になり無駄な話が多すぎる」「誰も発言しない間が多すぎる」など。これらは、ほぼすべて無駄であり、その会社の競争力を大いに削いでいるとしか思えない。「会議は、ディスカッションすべき少人数が顔をつきあわせてさっと意見を言い合い、最短で意思決定し、素早く行動に移すためのもの」というふうに考える必要がある。    

何年かこういった工夫を続けると、仕事がものすごく速くなります。

 ただこれは、ほとんど習慣、癖のようなものです。通常は「即断即決、即実行」とし、特別検討が必要な場合のみ、少しだけ時間をかける、というふうにモードを変えてみると景色が大きく変わってきます」

文/赤羽 雄二

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