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キーボード搭載で帰ってきたBlackBerryは、やっぱり「時代遅れ」だった

6/10(土) 18:58配信

WIRED.jp

BlackBerryに搭載されたハードウェアキーボードは、かつてヒップなものだった。しかし、いまやそれは時代遅れの代物だ。最新機種「BlackBerry KEYone」に対する、『WIRED』US版の少々辛口なレヴューをご紹介。

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10年ほど前、BlackBerryをもっていることほど凄いことはなかった。道を歩きながら両手で抱え、キーボードの上で親指を走らせてメールやメッセンジャーアプリの「BBM」を使い、文字を打つ。穴の空いたジーンズやペンキの染みが付いたTシャツを着ていても、BlackBerryをもっていれば、人からは特別な人間のように見られた。

いま、BlackBerryをもっているとどう思われるかご存知だろうか? 特に、最新モデルである「BlackBerry KEYone」をもっていたら?

その答えは「12年間、携帯電話を買っていない人と思われる」だ。

そもそも、BlackBerryはいまでも生産されているのだろうか。BlackBerryをもっているということは、いまでもAOLのメールアドレスを使っていて、MySpeceの「トップ8」コーナーを考えるのに時間をかけ、送信するメールの書き出しが「このメールを7人に転送しなければ、大切な人が死ぬだろう」から始まる──そんな可能性が高いということである。そればかりか、買う携帯電話を間違えた人とも思われてしまうのだ。

「ブラックベリー製」ではなくなった

詳しく説明する前に、BlackBerryというブランドの現在の状況を振り返っておこう。いまやブラックベリーという企業だけが「BlackBerry」という名の携帯電話を製造しているわけではない。KEYoneは、「TCL」ブランドで優れたテレビや洗濯機を製造している中国系企業がつくったものである。

TCLはBlackBerryブランドのライセンスを取得し、その独自ソフトウェアも使用している。OSにはAndroidを使用し、いくつかのアプリを追加し、設定を行い、デヴァイスのセキュリティを監視する。簡単に言うとKEYoneは、グーグルのOSを用いて、BBMなどを搭載した、TCL製のBlackBerryということだ。お分かりいただけたであろうか?

KEYoneがBlackBerryである根拠は、物理的なキーボードにある。4.5インチ画面の下に、4列のキーと、2006年から求められてきたボタンがすべて並べられている。これら35個のやや凸型のキーは使いやすさが重視されたもので、メールの受信箱や日計取引の履歴を整理するのに便利だ。普通に考えれば、これはとてもいいキーボードだろう。

ただ、物理的なキーボードであることが難点だ。どんなに昔を懐かしもうが、物理的なキーボードはもはや効率的ではない。タッチ式のキーボードの方がスピーディーかつ柔軟で、便利なのだから。自在にスワイプ入力ができ、文字を好みのサイズ・形状へと変えられ、言語も切り替えられる。しかも使わないときには表示されない。BlackBerryのほうが仕事をしている感じがするって? そんなのは気のせいだ。

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最終更新:6/10(土) 18:58
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