ここから本文です

プールの水は汚いが、病気になる程ではない

6/10(土) 11:10配信

ライフハッカー[日本版]

Popular Science : 少々汚い話になりますが、小さな子供のお尻についたウンチは、最大10グラムまではプールで洗い流されます。10グラムというのはそこまで多くはありませんが、公共のプールにいる子供の平均数を掛けてみてください。プールの中には一体どれくらいのウンチがあると思いますか?

また、最後にプールで感染症を移されたのはいつだったか思い出してみてください。

去年の夏ですか? それとも一昨年の夏でしょうか? 小さな子供は、プールの水を飲み込んでしまったせいで病気になることが多いので、子供の頃までさかのぼって思い出してみてください。そういう記憶はあったでしょうか?

おそらくないと思います。子供の頃はいつも公共のプールで遊んでいたという人でも、プールで菌や寄生虫に感染して、深刻な病気になったことはないと思います。

誤解のないように言うと、プールがきれいだからではありません。プールは汚いです。子供のウンチやおしっこでいっぱいですし、血も混じっているでしょうし、殺菌剤も適量ではないと思います。

17%の人が、公共のプールでおしっこをしたことがあると言っています。(正直に言って、17%の人がそれを認めただけで、認めていない人はもっといるはずです)

これは、プールの水で病気になる人はいないと言っているわけではありません。アメリカ疾病管理予防センターは、クリプトスポリジウムの大発生は、2014年に16件だったが2016年は32件と倍増したという覚書を発表しました。

レクリエーション水泳施設で発生する、胃腸関係の問題の約半数の原因はクリプトスポリジウムです。処理済みの水に関してだけ見てみると(湖、池、川などを除く)、その数字は80%まで上がります。クリプトスポリジウムは、塩素でも生き残ることができる数少ない微生物のひとつだからです。

塩素で消毒できない細菌もいる

塩素を溶かしてプールを殺菌消毒すると、塩素は微生物の防御壁を破壊する2つの化学物質、次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンを分解します。クリプトスポリジウムは防御壁の皮が厚く、塩素で壊すことができないので、プールがきちんと塩素消毒されていても生き残るのです。あとは、感染症になってすぐの小さな子供がプールで泳げば、プール全体にクリプトスポリジウムが広がるだけです。

また、プールの殺菌剤のバランスが正しくなければ、クリプトスポリジウム以外の菌についても心配しなければなりません。緑膿菌が原因で発疹が出たり、レジオネラ菌が原因で熱や咳が出たり、赤痢菌、ジアルジア、ノロウィルス、大腸菌などが原因で下痢になったりすることもあります。この手の細菌は塩素耐性があるものもあれば、そうでないものもあります。

つまり、公共のプールはこのような症状をもたらす、死んだ細菌でいっぱいだということです。

10回プールを検査すると、約8回は深刻な衛生規範違反が見つかります。その8回のうち1回は、プールをすぐに閉鎖しなければならないほど深刻なものです。この手の違反の多くは、測定された細菌やウィルスの量とは関係ありません。プール内の殺菌剤の量が十分ではないことに関連していることが多いです。しかし、この殺菌剤の量が間違っていることで菌が大発生しているのです。

アメリカ疾病管理予防センターは、半数のスパは衛生規範に違反しており、そのうち9分の1のスパは即刻閉鎖するべきだと見積もっています。公共の水は汚いのです。

1/2ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフハッカー[日本版]

株式会社メディアジーン

毎日更新中

ガジェットなどを駆使し、スマートに楽しむ仕事術「Lifehack」。「ライフハッカー[日本版]」では、その言葉を広義に捉え、生活全般に役立つライフハック情報を日々お届けします。

Yahoo!ニュースからのお知らせ