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獣医師の新たな需要は確認できず:石破4条件は満たさず --- 玉木 雄一郎

6/10(土) 19:20配信

アゴラ

加計学園問題、行政はゆがめられたのか?

安倍総理の「腹心の友」が経営する加計学園に、52年ぶりの獣医学部新設が認められた件について、行政の公平性・公正性がゆがめられたのかどうかが問われている。

この問題のポイントは、以前のブログ(http://agora-web.jp/archives/2026164.html)でも書いたように、石破茂前大臣の時代、安倍内閣が自ら2015年6月30日の閣議決定(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/kettei.html#saikou2015)で決めた、いわゆる「石破4条件」をクリアして新設が認められたのかどうかだ。

この「石破4条件」が客観的に満たされていれば、加計学園の理事長が総理の「腹心の友」であるかどうかは関係ないし、逆に、満たされていないのであれば、総理の友人であろうがなかろうが問題である。

改めて「石破4条件」とは何か。

“1.現在の提案主体による既存獣医師養成でない構想が具体化し、
2.ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき具体的需要が明らかになり、かつ、
3.既存の大学・学部では対応困難な場合には、
4.近年の獣医師需要動向も考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討を行う。
(「『日本再興戦略』改訂2015(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/kettei.html#saikou2015)」p.121より)”

この閣議決定の意味するところは明確だ。

政府の公式見解では、獣医師の数は、地域的、分野別の「偏在」はあるものの、日本全体でみたときに総数としては足りているとされている。

よって、新たに獣医学部を新設する場合には、従来型の獣医師の活動分野とは異なる、創薬やライフサイエンスなどの「新たに対応すべき具体的需要」が確認されるなら認めるという内容である。

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最終更新:6/10(土) 19:20
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