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英国王室が選ぶテキスタイル「デダール」の魅力

6/11(日) 19:00配信

WWD JAPAN.com

 イタリア発テキスタイル・ブランド「デダール(DEDAR)」のオーナーの一人であるカテリーナ・ファブリツィオ(Caterina Fabrizio)が5月、新作発表のために来日した。「デダール」は1976年に設立。2011年には「エルメス(HERMES)」とパートナーシップを結び、同ブランドのホームコレクションのテキスタイルや壁紙を手掛けている。12年のエリザベス女王即位60周年記念式典でエリザベス女王が腰かけた椅子の赤いベルベットの張地も「デダール」だ。日本では、カッシーナ・イクスシー(CASSINA IXC.)が販売している。

 「デダール」は創業以来、テキスタイルの産地で知られるコモを拠点に、多くの工房と協業でテキスタイルを開発している。カテリーナは「『デダール』はイタリアで典型的な一族経営のブランド。父は創業以前、『カッシーナ』のマーケティング・ディレクターだった。これも何かの縁ね」と語る。

 父親のニコラはアートやインテリア・デザインに精通しており、当時、伝統的でコンサバなテキスタイルしかなかったため、コンテンポラリーかつモダンなテキスタイルを提案する「デダール」を立ち上げた。「『デダール』はテキスタイル・エディター的な存在。インハウスデザイナーや、協業するデザイナーのビジョンを専門の工房と共にテキスタイルに落とし込むの。糸から開発することもあるわ」。

 テキスタイル開発は、職人との二人三脚だ。伝統的なノウハウを生かしながら、新たなチャレンジを続けている。彼女は「あるアトリエに、3メートル30センチメートルの幅のシルクのテキスタイルを作ってほしいと言ったら、『ベスパで月に行けって言われているようなもの。無理だ』と言われた。でも、3年かけて成功したわ」と話す。通常インテリア・テキスタイルの幅は130~150センチメートル程度。それを倍以上にすることで、縫い合わせることなくさまざまな使い方ができる。

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最終更新:6/11(日) 19:00
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