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北海道で人気ガーデナーの庭造り拝見! [おとなスタイル]

6/11(日) 10:00配信

講談社 JOSEISHI.NET

心癒やされ元気になれる、とおとな世代に大人気の花旅を数多く手がけてきた舩山純さん。
今回愛でるお庭は北海道です。

上野ファーム・上野砂由紀さんを訪ねて

花旅コーディネーターの彼女を魅了し続けるのが“北海道ガーデン”です。その理由を知りたくて、舩山さんとともに北の大地へ。
目指すは、話題の上野ファーム。

花の美と命を感じる感動的なガーデン

「上野砂由紀さんの作る庭は、色彩が素晴らしくて、変化に富んでいます。ご本人も、とてもキュートで」
朝の庭を歩きながら、舩山純さんはうれしそう。ついさっき、一般開園前のガーデンツアーが始まり、上野さんの弾むような声が響いている。

「昨年から特別に、爽やかな朝に上野さんの解説で巡るツアーをお願いしていますが、とても評判がいいんですよ」

旭川の田園の中にある上野ファームは、表情の違う10の庭を巡ることができる。射的山と呼ばれる小山や白樺の小径も、折々の花が目を楽しませる。
「冬が長い北海道は、開園期が4月後半~10月半ばと短いけれど、雪解けを待ちかねた花の生命力は感動的です」

訪問客が教えてくれたオンリー北海道の庭造り

ツアーを終えた上野さんが舩山さんのところに駆け寄ってくる。
「お客さま、大満足でしたね」とねぎらう舩山さんに、上野さんは、「庭に力を貸してもらってます」と照れながら、さっそく花談義が始まる。10年越しの信頼関係が伝わってくる。
実は、舩山さんを魅了する“北海道ガーデン”とは、上野さんの体験からネーミングされたもの。

イギリスでガーデニング研修を受けた上野さんは、母の悦子さんが稲作の合間に始めた庭を本格化。2001年、上野ファームとしてスタートする。
「でも、英国の庭には長く深い歴史と文化があり、比べものにならなくて」
違和感を覚えるそのうちに、北海道ならではの風土が庭に作用していることを、訪問する人たちから教えられる。
「冷涼な気候がつくりだす花色の濃さや本州とは違う開花期、広々とした大地の開放感。ああ、そうなのか、と」
ならば英国式ではなく、北海道を表現する、“北海道ガーデン”にしよう。
「でも、失敗もたくさん。寒さが苦手な品種は、毎年開花する宿根草なのに1年で消えてしまったり」と振り返る上野さんに、舩山さんは「手探りしながら独自のセンスを育まれたから、全国からファンが集まる庭になったんですね」と微笑む。

最新のノームの庭は、北海道の野原などをヒントにして、植物が色彩豊かに交錯するよう植栽している。
「庭にコンセプトがあり、植え方の工夫もどんどん進化。北海道ならではの魅力を深めています」と舩山さん。
最初は、ツアーの受け入れを躊躇した上野さん。でも今は「こういう庭の伝え方も大切ですね」とうなずく。舩山さんは、ほっとした表情。

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