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これはお買い得かも!実燃費を追求し安全装備を拡充したダイハツの新型『ミラ・イース』

6/11(日) 10:10配信

@DIME

2011年に第三のエコカーとして登場したミラ・イース。デビュー当時、純ガソリン車として30.0km/Lの燃費性能を達成し、世を賑(にぎ)わせたものだ。それから6年。新型となったミラ・イースはどんな進化を遂げたのか。

【写真】これはお買い得かも!実燃費を追求し安全装備を拡充したダイハツの新型『ミラ・イース』

最初に注目せざるをえないのは燃費性能。しかし、初代ミラ・イース後期モデルと最高35.2km/Lの数値に変わりはない・・・。もうそれが限界だったのか?そうではない。第三のエコカーの代表格、ミラ・イースは、実燃費との乖離があると言われているモード燃費追求ではなく、実燃費を高めることに注力したのである。これはメーカーの良心そのものだと思える。

なにしろ新型はDモノコックボディーの剛性を高めつつ、樹脂バックドアなどを用いた車体全体で約80kgもの軽量化を達成。プラットフォーム、エンジン、CVT、サスペンションなどはキャリーオーバーながら、軽さやCD値が3%向上した空力性能を生かし低燃費性能を実現したというわけだ。

エクステリアの進化も著しい。ボクが注目したのは、LEDヘッドランプから、カーボン調のリヤコンビランプまで一直線のシャープなプレスライン。それと先端が立ち上がったボンネットデザインのおかげでボディー全長が長く見え、近くではトヨタ・アクア並みの車格感をもたらすほどだ。

インテリアの質感も劇的に向上した。水平基調のインパネデザインの良さもさることながら、大型デジタルメーター、特にX/Gグレードは、シニアでも見やすい大型速度計に加え、冬場の路面凍結のめやすにもなる外気温度計が常に表示され、なおかつエコドライブに威力を発揮する平均燃費計も文字もまた大きく見やすさ抜群なのである。センターコンソールボックスにティッシュボックスがスマートにすっぽり入るアイデアも、花粉症の人にはありがたい。

新型ミラ・イースのメーングレード、約40%の売れ筋グレードが、世界最小のステレオカメラによる自動ブレーキなどを含む“スマアシ”標準装備のX SA IIIだが、価格は何と108万円(税込み)!とリーズナブル。

とすると、どこかに手抜きがありそうだが、そんなことはない。先に触れたLEDヘッドランプ、フルデジタルメーター、後席ヘッドレスト、リアスモークドガラス、コーナーセンサー!!などを装備。車両安定装置のVSC&TRCまで標準なのである。

さらに新骨格のフロントシートのかけ心地は、この価格のエコスペシャル軽とは思えない出来。特に腰回りのホールド感、フィット感に優れ、実に快適なのだ。

後席の居住空間も十二分。身長172cmの筆者のドライビングポジション背後で頭上に9cmはともかく、ひざ回りに19.5cmものスペースが確保される。細かい話をすれば、前後席の距離は先代より20mm縮まっているのだが(ルーフ後下がりのエアロ形状により人の座らせ方が変わったから)それでもゆったり。例えばVWゴルフでさえ16cmなのである。

試乗したのはG SA IIIグレードだったが、GとXは足回りがそれ以下のグレードとはショックアブソーバーが別物で、乗り心地はボディー剛性の高さを実感できるしっかりしたやや硬めのタッチが基本。段差などを乗り越えた時でもショックの角が丸められ、おおむね快適だった。先代のウイークポイントと感じていたエンジンの3気筒感、ノイジーさも解消。とにかくエンジンを高回転まで回しても無粋なノイズとは無縁。70km/h走行中に耳に届くのは、ロードノイズがほとんどと言っていい。

NAエンジンのみのエコスペシャルカーだが、動力性能は街乗りに限れば十二分。軽量化によってCVTのギヤ比を極端に燃費方向に振らずに済んだため、ドライバビリティーの面でも問題なしである(エンジン回転が低すぎてギクシャクするようなことはないという意味)。

ステアリングは先代よりやや軽めになったものの、それでもドシリとした手応えが好ましく、センター付近の締まり感、直進感の良さは、長時間の運転での腕、肩の疲労感低減に直結(無意識のうちにステアリングを修正せずに済むから)。より自然な位置になったステアリング、ペダル位置も運転のしやすさ、疲れにくさに貢献してくれるに違いない。

ただし、うねった路面を勢いよく曲がったときに車体が“あおられ”やすいのと、路面によって空気圧パンパン(2.6kgf/cm2)のタイヤからボコボコしたノイズが発生するあたりは、ほかの部分の完成度が高いだけに気になる要改良点だと思えた。さらに試乗日は初夏を思わせる気温28度Cだったのだが、エアコンに蓄冷機能がなく、かなり頻繁にねばり強く作動するアイドリングストップが始まると、冷風が途切れてしまう点も今後の課題と言えそうだ。

ちなみに車内のスマホ充電環境だが、標準では12VソケットのみでUSBソケットはなし。専用のコードが必要となる(アクセサリーでAC100Vコンセントあり)。

試乗した(写真の)G SA IIIは2WDで120・96万円。装備の内容と突き合わせれば、それでもお買い得。X SA IIIの108万円ならなおさらである。

最後に先代とモード燃費が変わらない新型の実燃費の実力だが、試乗した幕張メッセ周辺の平坦な一般道のみの走行で実測18.6km/L。しかしより現実的な情報としてあるのは、先代より約10%向上・・・というメーカーのさまざまな道路環境、運転方法で測定した実走行データである。

軽自動車の低燃費、低価格、先進安全性能は今や当たり前。新型ミラ・イースはさらなる+αの魅力を持った、現実的なユーザーニーズに的確に応えた充実装備、内外装の質感にまで踏み込んだ、運転初心者からシニアドライバーまで対応する新時代のお手軽エコカーと言えそうだ。今なら「ラグビーワールドカップ2019」支援特別仕様の白ナンバーで乗ることもできる!!

文/青山尚暉

@DIME編集部

最終更新:6/11(日) 10:10
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