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小池都知事「情報公開イエスかノーか」で自民党との対決姿勢を鮮明に

6/11(日) 9:00配信

HARBOR BUSINESS Online

 東京都議会議員選挙(7月2日投開票)が近づく中、「都民ファーストの会」代表の小池百合子・都知事と自民党との対決姿勢が鮮明になっている。6月1日に都内で開かれた「都民ファーストの会」の総決起大会で、最も会場内のボルテージが上がったのは、小池知事の挨拶。自民党離党を報告した瞬間、参加者から大きな拍手が沸き起こったのだ。

 知事に続いて一足早く離党した若狭勝衆院議員(東京10区)も登壇、自民党のしがらみ政治からの脱却を訴えた。最後は「東京大改革」の白文字が際立つ緑のプラカードを参加者と共に掲げ、総決起大会は終了した。その後の囲み取材で、記者は小池知事を直撃した。

◆これまで国政について語らなかった小池知事が国政批判を始めた

――政策の一つに「徹底した情報公開」がありますけれども、今日、知事が離党届を出された現在の自民党、加計学園や森友学園をめぐる自民党の姿勢は、知事にはどう映りましたか。

小池知事:やはり情報公開と、今回の議会での所信表明で「情報公開のさらなる徹底」と(訴え)、それから「公文書の管理も徹底すべき」という条例案を出させていただきました。「これ(情報公開や公文書管理の徹底)は都政でも国政でも同じことではないかな」と思います。

――それは「今の自民党の姿勢は今ひとつ足りないから」ということでよろしいのでしょうか。

小池知事:国政において、そこを徹底する、いま(自民党は)与党であるわけですから、そこをきっちりなさるというのは当然ではないかと思います。

――「(政策決定過程が)ブラックボックス化した自民党」対「透明化の都民ファーストの会」という構図と、都議選を捉えてよろしいのでしょうか。

小池知事:たまにはいいことを言ってくれますね。ありがとうございます。

 これは自民党への“宣戦布告”と言っても過言ではない。これまで小池知事は都政と国政を切り分ける発言を続けて来た。ところが、自民党離党後は「都政も国政も同じ」と敷居を取っ払い、情報公開徹底の姿勢の小池都政と、公開不足の自民党を対比させたといえる。

◆東京大改革の原点は「情報公開」

 小池知事の代表就任と入れ替わるように「都民ファーストの会」幹事長となった野田数・前代表も、情報公開への意気込みをこう語った。

――「都民ファーストの会」が掲げた基本政策である「徹底した情報公開」が政策の目玉になるのか、「文書管理や情報公開の杜撰さを調べた上で都政で見本を示す」というお考えがあるのか、意気込みを含めてお伺いしたいのですが。

野田幹事長:恐らく東京都で情報公開をさらに加速化させていくと、それは国であろうが、他の道府県であろうが、方向性としては情報公開の方向にベクトルが向かっていくのではないかと思っております。

 6月4日の応援演説(昭島駅前と高幡不動駅前)でも、情報公開を目玉政策に位置づける小池知事の訴えは首尾一貫していた。加計学園をめぐる永田町と霞が関の“バトル”に触れながら、「東京大改革の一丁目一番地(原点)は情報公開」という主旨の訴えを繰り返したのだ。

◆資料はすべて公開するのが大前提

小池知事:まずは情報公開から始めなければならない。このことから、この定例議会において、情報公開を改正する案、そして公文書の管理をするための条例案を提出しました。今も(加計学園疑惑で)揉めていますね。永田町と霞が関との間で、やれ「書類があるのないの」「怪文書だ」などといろいろありますけれども、そうではなくて、東京都は、都政は、これまでのようなのり弁の(黒塗りの)資料ではなくて、基本的に都民の皆様にお知らせをする。よくチェックをして下さいという方針に大転換をします。

「東京大改革と言っているけれども、何それ?』という方がいらっしゃると思います。情報公開度は47都道府県で東京は下から数えた方が早い。「よく見えない都政」が定番でした。東京大改革の一つは「見える化」。そのために情報公開条例を改正します。同時に公文書管理の条例も提出させていただいております。基本的に資料はすべて公開するのが大前提ということにしてこそ、私は新しい東京の大改革が始まると思っております。

 小池知事が情報公開を政策の目玉に位置づけ、都議選の構図を「ブラックボックス化の自民党」対「情報公開(透明化)の都民ファーストの会」と強調したことで、自民党との“バトル”はさらに激化。小泉政権時代に環境大臣を務めた小池知事が2005年の郵政選挙と同様、「情報公開イエスか―ノーか」といった選挙を仕掛けてくるのは確実。加計問題をめぐる自民党への批判が小池新党躍進の追い風になるのか。都議選から目が離せない。

<取材・文・撮影/横田一(ジャーナリスト)>

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