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公的年金の今後の改正は? 受取額はなぜ増えないのか

6/12(月) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 筧家では夕食のたびに公的年金をめぐる会話が続いています。最近は今後の制度の改正点が話題です。厚生年金の加入対象が広がったり年金財政を安定させるために受給額の伸びを抑えたり、内容は様々。少し難しい改正もありますが、頭に入れておきましょう。
 幸子 今年以降の主な改正点を説明するわね。パート主婦などの関心が高いのは、4月から従業員500人以下の企業で、労使の合意があれば短時間労働でも厚生年金に加入できるようになったこと。月額賃金8万8000円(年収換算106万円)以上、週20時間以上の勤務などが条件よ。ちなみに昨年10月からすでに501人以上の企業では、同じ勤務条件で労使合意は関係なく厚生年金に加入できるようになっていたわ。

 厚生年金に加入すると保険料負担が重そうだけど。

幸子

 確かに厚生年金に加入すると、保険料などで世帯の手取りは減るわ。でも将来の年金の給付額は増えるの。例えば年収700万円の夫とパート主婦の世帯だと、年収105万円で厚生年金に加入していないケースに比べると、例えば年収120万円で来年以降に10年働けば、69歳で早くも厚生年金の額の合計が10年間の手取り減の総額を上回るの。

 女性の長い老後を考えれば、厚生年金への加入は前向きに考えるべきかもね。次はいわゆる「10年年金」。年金を受け取るには25年の加入期間が必要だったのが、今年8月以降は10年以上でよくなるのね。

幸子

 これまで年金を受け取れなかった人には朗報よ。ただ基礎年金の受給額は40年加入した場合の満額が年80万円弱。10年だと20万円弱にしかならないことも知っておくべきね。

 10年加入したら満額もらえると勘違いしている友達がいるので教えてあげなきゃ。

幸子

 順番が前後するけど、2019年4月から自営業者などの産前産後の保険料が免除されるの。出産予定日の前月から4カ月間の保険料負担が免除され、免除期間の年金も満額もらえるわ。厚生年金の加入者は同様の仕組みを導入済み。それが自営業者などにも広がるの。

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最終更新:6/12(月) 7:47
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