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「いびき」が危ないのは肥満の人だけ、ウソ・ホント?

6/12(月) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 この記事では、今知っておきたい健康や医療のネタをQ&A形式で紹介します。ぜひ、今日からのセルフケアにお役立てください。
【問題】睡眠中にいびきをかいて、呼吸がしばしば止まる「睡眠時無呼吸症候群」。この病気になるのは、太っている人だけである。これはホント? ウソ?

(1)ホント
(2)ウソ

 正解は、(2)ウソ です。

 いびきは本人に自覚がないため、単なる「家庭内の騒音問題」と考えられがちですが、決して侮ってはいけません。

 「いびきは、空気の通り道(気道)が狭くなったために、呼吸の際に気道の壁が震えている音。つまり、呼吸がしづらくなっている証拠です」と話すのは、御茶ノ水呼吸ケアクリニックの村田朗院長です。

 気道の閉塞がひどくなると、やがて呼吸が止まって全身に十分な酸素が行き渡らなくなり、さまざまな弊害をもたらします。睡眠中に、無呼吸(10秒以上の呼吸の停止)または低呼吸(肺における換気量が通常の半分以下に落ちてしまった状態)が1時間に平均5回以上出現した場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)と診断されます。

■いびきの原因は日本人特有の「平たい顔」だった!

 気道が狭くなるのにはいくつかの原因があります。「太った人は首回りにも肉がつきますので、それが原因で気道が狭まり、睡眠時無呼吸症候群になるケースも多いです。しかし、睡眠時無呼吸症候群は肥満の人だけがなるもの、という認識は間違いです。小顔でやせ型の人にも、睡眠時無呼吸症候群は非常に多いんですよ」と村田院長。

 村田院長によると、睡眠時無呼吸症候群の一番の原因は骨格。日本人を含む東アジア人は、基本的に頭部が上下に長くて奥行きが狭く、白人と比べるとペチャンコの顔をしています。「ヤマザキマリさんの人気コミック『テルマエ・ロマエ』では、現代日本人を『平たい顔族』と呼んでいましたが、まさにその通り。日本人は平たい顔だから、もともと顎が小さくて、気道が狭いのです」(村田院長)。

 骨格の問題なので、細身の人でも、子どもでも、いびきや睡眠時無呼吸症候群は起こり得ます。「骨格の特徴は遺伝しますので、両親のどちらかがいびきをかく場合は、子どももいびきをかきやすい傾向があります。さらに今の若者は、昔よりもずっと顔が小さく顎が細くなってきていますので、なおさら舌が顎に入りきらず、気道が狭くなり、いびきをかきやすいのです」と村田院長は話します。

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最終更新:6/12(月) 7:47
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