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働き方が変われば社会も変わる:父親を支援するNPO

6/12(月) 13:46配信

オルタナ

ここ10年、特に2009年のリーマンショック、2011年の東日本大震災以降、若いお父さんたちの意識は、「仕事」から「家庭」へとシフトしてきていると言います。しかし、現在でも多くの企業が、高度経済成長からバブル期の「仕事第一」の古い体質のまま、社員の事情や多様性を受け入れられずにいます。6月19日は「父の日」。父の日を前に「お父さんの働き方」について考えてみませんか。(JAMMIN=山本 めぐみ)

変化するライフ・ワーク・バランス

NPO法人ファザーリング・ジャパン(東京)は、「笑っている父親」を増やすべく、企業や自治体での講演やセミナーのほか、政策提言などを通じ、お父さんたちを取り巻く社会の意識や職場環境の改革に取り組んできました。

「働くお父さんたちの意識が大きく変化してきた背景には、女性の社会進出もある。社会は変化し続けているのに、育児休業が取りづらかったり、定時に帰りづらかったりと受け入れる職場の体制は依然として古いまま。これでは、夫婦で子育てしながら働くこともできないし、お父さんは仕事と家庭の間で板挟みにあってしまう。ここを変えるのが使命」。そう話すのは、ファザーリング・ジャパン理事の徳倉康之(とくくら・やすゆき)さん(37)。

徳倉さん自身も、まだ「イクメン」や「イクダン」という言葉がない時代に育児休暇を取得し、周囲から白い目で見られた経験があるといいます。

多様な働き方をマネジメントする「イクボス」

ファザーリング・ジャパンが、様々な活動の中で特に力を入れているのが、「イクボスプロジェクト」。企業と提携しながら「社員の抱える生活を理解し、マネジメントできる上司」を育成するプロジェクトです。

「『イクボス』は、社会の変化とともに多様化する働き方の新しいマネジメント方法。社員の働き方に理解を示している会社の就業継続率や平均株価の高さなど定量的なデータを提示しながら、論理的に説明することで、仕事第一で働いてきた40代~50代の中間管理職の人たちの理解を得られる」と徳倉さんは話します。

実際に人手不足で悩んでいた組織が「働き方の多様性」を認めるマネジメントを行い続けた結果、従業員の満足度が上がり、さらに顧客満足度も上がって収益が上がったというケースは、稀ではないと言います。

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最終更新:6/12(月) 13:46
オルタナ

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