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「Oターン」~Uターン転職後、田舎になじめず再び都会へ 現役世代は移住先での仕事の満足度に失望も

6/12(月) 7:30配信

日本の人事部

都市圏以外の地方で生まれ育った人が、都市圏での就職・勤務を経験した後、出身地に戻って働くことをUターン転職といいますが、「Oターン」とは、一度Uターン転職をした人が、地方暮らしの理想と現実のギャップに悩んだ末に、もう一度都会へ出て再就職することを言います。「地元→都会→地元」のUターンに、「都会→地元→都会」というもう一つのUターンを重ねて移住・転職するようすが、アルファベットのOの字を描いているように見えることから名づけられた言葉です。

Uターン転職後、田舎になじめず再び都会へ 現役世代は移住先での仕事の満足度に失望も

人口減や雇用減に苦しむ地方自治体の活性化を目指す「地方創生」の取り組みが各地で進められる中、その動きに呼応するように、大都市圏で働く地方出身者がUターン転職を志向するケースが増えています。田舎暮らしの実現を支援するNPO法人ふるさと回帰支援センターの調べによると、移住に関する問い合わせの件数と面談・セミナーなどへの来訪者数の合計数はここ数年右肩上がりで推移しており、2016年は年間に2万6426件と、前年に比べて22.4%も増加しました。

また、インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA」が行った転職理由についての最新の調査(16年10月~17年3月)では、転職理由のトップ3は「ほかにやりたい仕事がある」(12.8%)「会社の将来性が不安」(9.7%)「給与に不満がある」(8.0%)で前回と変わらなかったものの、待遇や就業環境など“働き方”の改善を理由に挙げる人の割合が増加、前回7位だった「U・Iターンしたい」を挙げる人も前回+0.3ポイントの6位と順位を上げています。

ただ、こうした希望を実現して地元への転職を果たしたものの、中には何らかの問題やトラブルに直面し、また都会へと戻っていく人も少なくありません。「Oターン」と呼ばれる現象で、Uターン組が増えた結果、Oターンの数も必然的に増えているのでしょう。理由としてよくいわれるのが、“田舎”に対して思い描いていた理想と現実のギャップ。独特の慣習やしきたりになじめない、地元のコミュニティーの輪に入れてもらえない、のんびりし過ぎていて退屈、思った以上に生活が不便、といったネガティブな経験が重なり、地方での生活そのものに嫌気がさしてしまうようです。

さらに、以前のUターンは、仕事はそこそこで田舎暮らしを満喫したいという早期リタイア組が主流でしたが、最近は地方創生の影響から、現役世代が増加。移住先でも仕事の満足度を求め、自分の能力や都会での経験が活かせるかどうかを重視する傾向が強まっています。上記のNPOの調査でも、直近の16年には調査開始以降初めて、移住先選択の条件として「就労の場があること」が「自然環境が良いこと」を上回り、移住希望地域のランキング上位に静岡県(3位)、広島県(4位)、福岡県(5位)など、“都市圏”といっていいような地域が入るという新しい動きが出てきました。環境面だけでなく、仕事の満足度ややりがいを求めるUターン転職組の期待に、地方の雇用が応えきれていない。それも「Oターン」の一因になっているのかもしれません。リクルートワークス研究所の調査レポート(「UIターン人材 活躍のセオリー」2016年4月発表)によると、U・Iターン後3年ほど経過して、仕事に対する満足度が移住前より下がった人が、3割近くいることが分かっています。

最終更新:6/12(月) 7:30
日本の人事部

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