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本田圭佑の「インサイドハーフ起用」は存在価値を示す絶好のチャンス

6/12(月) 7:50配信

webスポルティーバ

 日本がシリアと親善試合を戦った翌日、6月8日に行なわれたオーストラリアとサウジアラビアとのロシア・ワールドカップ・アジア最終予選は、日本がもっとも望まない結果になった。

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 グループ3位のオーストラリアが3-2で、グループ2位のサウジアラビアに勝利――。

 これによってグループBは首位の日本、2位のサウジアラビア、3位のオーストラリアが勝ち点16で並ぶ「三つ巴」の大混戦となった。

 むろん、だからといって、日本が6月13日のイラク戦に勝たなければならない状況に変わりはなく、日本が勝ち点3を積み上げられれば、頭ひとつ抜け出すことになる。

 その必勝を期すイラク戦で、急浮上してきた焦点が、これだ。

 果たして、FW本田圭佑(ACミラン)の5試合ぶりとなる先発出場はあるか――。
 先発出場するとして、ポジションはインサイドハーフなのかどうか――。

 イラク戦を見据えて組まれたシリアとの親善試合で、日本はふたつの”想定外”に見舞われた。ひとつが「修正点、改善点がたくさん出た」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督を嘆かせた、前半の低調なパフォーマンス。もうひとつが、インサイドハーフとして出場したMF香川真司(ドルトムント)のわずか10分での負傷交代だった。

 そこでハリルホジッチ監督は、見せ場の作れなかったFW久保裕也(ゲント)に代えて、本田を後半の頭から右ウイングとして投入。さらに、63分にFW浅野拓磨(シュツットガルト)を投入してからは、本田を右インサイドハーフでプレーさせた。

 本田がインサイドハーフでプレーするのは、ハリルジャパンに限らず、岡田ジャパン時代の2008年に代表初キャップを刻んで以来初めてだったが、この起用がハリルジャパンに新たなオプションをもたらすことになる。

 ピッチの中央付近でボールに触る回数を増やした本田は、テンポよくパスを散らしたかと思えば、ボールをキープして時間を生み出し、攻撃にリズムを作り出した。同じインサイドハーフでプレーしたMF今野泰幸(ガンバ大阪)は「ボールを受けるのもうまいし、頭を使っていいポジションを取れるので、やっぱりうまいし、頭のいい選手だなと思った」と感嘆の声をもらした。

 ある選手によれば、本田のインサイドハーフでの起用は「(練習では)やってなかった」という。だとすれば、香川のアクシデントに乗じてテストを行ない、想定外のチームの不出来を好転させて、選手起用と戦術の幅を広げることに成功したわけだ。

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