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Tastyという金脈を見出した、BuzzFeedのバーティカル戦略

6/12(月) 21:10配信

DIGIDAY[日本版]

Facebookのページに短いレシピ動画を多数掲載しているTasty(テイスティ)は、2年に満たないうちにBuzzFeedの動画視聴数の稼ぎ頭となった。チューブラー・ラボ(Tubular Labs)によると、Tastyは2017年4月には10億回近くの視聴数を達成したが、これはBuzzFeedのメインページの動画をも上回る数字だ。いまや、TastyはBuzzFeedのソーシャルでの動画戦略を牽引している。

Tastyでジェネラルマネージャーを務めるアシュリー・マコラム氏によれば、アメリカだけでも8500万人のフォロワーを獲得したTastyは、Facebook史上最大のページとなる道を順調に進んでいる。BuzzFeedはそれに対応するため、75のチームを置いている。Tastyは、メキシコやドイツに向けた外国語版の動画も数多く公開しており、Tasty Vegetarian(テイスティ・ベジタリアン)、Tasty One Pot(テイスティ・ワンポット)、そしてTasty Junior(テイスティ・ジュニア)といったページをスピンオフさせた。また、多くの模倣者を生んだことはいうまでもないだろう。

しかし、Tastyのモデルは、「食」だけではなくなってきている。BuzzFeedは、コンテンツを提供するサブブランドの成功例、ひな形としてTastyを見ているのだ。そのため、2015年10月にスピンオフした450万人のフォロワーをもつTop Knot(トップノット)という美容関連動画のページ、また、2016年9月にスピンオフした1500万人のフォロワーをもつGoodful(グッドフル)というウェルネス関係のページなど、TastyはBuzzFeed内のフォロワーを生んだ。

動画にも次のステージがある

その数あるスピンオフのなかでもっとも大きく成長したページは、2016年3月に立ち上がったアウトドアやペットなどの派生ページをもつDIY関連のNifty(ニフティ)であり、そのフォロワー数は2800万人に上る。2017年の上四半期には、冒険好きな旅行者向けのページのBring Me(ブリングミー:170万フォロワー)、また、その兄弟ページともいえるSweaty(スゥイーティ:100万フォロワー)が立ち上がった。Nifty、Goodful、そしてBring Meは、動画の視聴数でBuzzFeedのトップ10に入るFacebookページであり、上記のページはすべて、BuzzFeedが手がけるビジネスでもっとも成長の著しいバーティカルだ。

「動画にも次のステージがあることをTastyが示してくれたのは間違いない」と、BuzzFeedでソーシャルでのフランチャイズ拡大部門のトップを務めるマイケル・ケンプナー氏は語る。

ケンプナー氏は、こうしたページが成功する理由は、それがしばしば個人のアイデンティに訴えかけるものがあるためだという。Tasty Vegetarianは食べ物の好みだけでなく、人々が自己を確立する手段に対しても語りかける。またブリングミーは、友人と行きたくなるような場所を教えてくれる。ブリングミーが立ち上がった際には、ベトナムのスープの「フォー」を超巨大なボウルで提供するレストランでの動画が公開され、約22万回のシェアを得た。「これは食関係のページだが、アイデンティについてのものではない。ブリングミーは、我々がさらに前に進むべきだということを示してくれた」と、ケンプナー氏はいう。

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最終更新:6/12(月) 21:10
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