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元AKB48が広告塔のファッションブランド「ricori」が消えた裏で何があったのか?

6/12(月) 17:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 読者は、元AKB48のメンバー、Sが監修・デザインしていたファッションブランド「ricori」を覚えているだろうか。同ブランドを扱うアパレル企業「リゴレ」は2014年7月に営業を停止。現在も再開の見通しは立たず、このまま休眠企業になる可能性が高いという。

「AKB48」という看板を引っ提げ、新宿のルミネエスト、梅田の「HEP FIVE」、福岡の博多阪急といった有名どころに出店し、当時勢いに乗っていた「ricori」ブランドだったが、その華々しさの裏で何があったのか。企業信用調査マン、藤森徹氏の著書『あの会社はこうして潰れた』(藤森徹/日本経済新聞社)よりご紹介したい。

「ricori」は洋服、靴、アクセサリーを中心に、AKB48のファン層である10~20代の女性を主なターゲットとして展開していた。Sの知名度こそが最大の強みだが、同時にファッション関係者から「アパレルとしては際立った特徴がない」との指摘もあった。それでもSの影響力のおかげで、上記3地域に出店。帝国データバンクが2013年夏に実施した信用調査では、月商5000万~6000万円。年間の売上高は、新興アパレルとしては強気の8億円程度を目指すとしていた。

 一方で、「いくら知名度あるタレントが関わっているといえど、出店ペースが速すぎるのでは?」という指摘もあった。リゴレ設立から半年たった時点において、金融機関からの資金調達はなく、経営者の個人的な関係から調達していたようだ。通常、新店舗出店などの設備投資であれば、短期で回収される恐れのない金融機関から長期借入金で調達する。華やかな印象とは裏腹に、資金繰りを懸念する声があった。

 2014年7月、「破たんに向けた動きがあるようだ」との情報が帝国データバンクに突然届く。確認のためリゴレ本社に電話をするが、虚しい呼び出し音が鳴り響くばかり。資金繰りの懸念がまさに的中した瞬間だった。

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