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AIがシンクロ演技を判定したら 技術点は人より正確

6/13(火) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 今、産業界で最もホットなテーマの一つが人工知能(AI)だ。その波はスポーツ界にも押し寄せている。競技の現場でAIはどこまで活用できるのか、選手やコーチはAIとどう付き合うべきなのか。異なる専門分野を持つスポーツ界の3人が話し合った。トップアスリートの強化拠点である日本スポーツ振興センター(JSC)ハイパフォーマンスセンターの久木留毅氏、ソウル五輪のシンクロナイズドスイミング・デュエットで銅メダルを獲得し、現在はメンタルトレーニング上級指導士として活動する田中ウルヴェ京氏、そして慶応大学SDM(システムデザイン・マネジメント)研究科准教授の神武直彦氏だ。対談の模様を2回にわたって伝える。(構成は日経BP社デジタル編集部の内田泰)
 神武 AIの開発は、テクノロジー、そしてコンピューターを駆使して人間と同等の知能を実現する取り組みと言えます。例えば、素晴らしいコーチがいて、その人の代わりをするAIができれば多くの選手が優れた指導を受けられます。また、競技の審判に使えばミスジャッジを防げるかもしれません。
 まず、スポーツ界でのAIの活用の現状について話をしていきたいと思います。久木留さん、JSCが競技力向上のための研究・支援を目的として開設したハイパフォーマンスセンターでは、既にAIを活用しているのですか。

久木留

 具体的にAIをこう使うという計画は、まだありません。しかし、AIを活用するには、まずビッグデータの収集が必要で、そこはかなり進んでいます。ハイパフォーマンスセンターの売りは、五輪に出場するようなトップアスリートの拠点であることです。JSCの国立スポーツ科学センター(JISS)は2001年から選手のデータを蓄積していて、現在はセンサーを活用して各種のデータを取っています。
 トップアスリートのビッグデータにアプローチしたいという、大学や企業はたくさんあります。一緒に組んだパートナーが開発したAIがトレーニングやコンディショニングの情報を提供する、というような提案は実際に来ています。
 まだ具体的にお話できるものはないですが、AIの導入は、国内だけでなく海外も含めて外部のパートナーと連携して行うことになるでしょう。AIの専門家を多く抱える東京大学や大阪大学とは、連携協定を結んでいます。
 私はハイパフォーマンスセンターを、スポーツ界における「知の集積基地」だと言っています。トップアスリート、トップレベルのコーチがいて、アスリートの膨大なデータがある。20年以降は、ここで得た知見をスポーツ界だけでなく、地域や学校、病院にも還元できるようにしたいと考えています。

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最終更新:6/13(火) 7:47
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