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清宮幸太郎が進化 3年生になり三振率が劇的に改善

6/13(火) 11:00配信

NEWS ポストセブン

 高校通算100号を達成した早稲田実業・清宮幸太郎(18)。日本記録達成へのカウントダウンが始まったが、「ホームラン数が多いのは練習試合を多くこなしてるからでしょ」と、その実力を疑う声があるのも事実だ。だが、彼はホームランだけの打者ではない。

「ミート力」向上はデータでも実証されている。今年5月の春季関東大会では打率5割をキープした。

「ホームラン数ばかりが注目されますが、プロのスカウトたちは『空振りが劇的に減ったこと』に注目している。足の上げ方を小さくすることで三振が減った。甲子園に出場できれば、歴代最高打率(ベスト8に進出したチームのスタメンから選出)の7割2分7厘(1988年、津久見高・古閑憲生)を29年ぶりに更新するのではと期待されている」(別のセ・リーグ球団スカウト)

 清宮の公式戦での三振率(全打数のうち三振の割合)は、2年次は“5打席連続三振”が話題になるなど13.2%(53打数7三振)だったが、3年次は現在(6月4日時点)まで4.4%(45打数2三振)と劇的に改善されている。ちなみに昨年の公式戦における早実のチーム全体の三振率が19.2%だから、清宮の突出ぶりがよくわかる。

「ミート力を生かした『一発のあるアベレージヒッター』にもなり得る」(同前)

 100本という数字よりも、その「内容」にスカウトたちは注目しているのだ。一方で、これだけ評価されているにもかかわらず「即戦力」と捉えているスカウトは意外にも少ない。

「プロ入り直後から活躍できる野手はほとんどいない。松井でさえオープン戦直後に二軍落ちし、一軍に戻るまで5か月かかりました。

 清宮の場合、打撃は即プロで通用するかもしれませんが、どうしても守備力が見劣りする。かといって、肩のケガもあり、松井のように外野にコンバートさせるというわけにもいかない。2~3年かけてじっくり育てて、1軍でも十分な守備力を身につけさせたい」(パ・リーグ球団スカウト)

※週刊ポスト2017年6月23日号