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タイガービール、絶滅危惧種の野生トラを保護支援へ

6/13(火) 22:38配信

オルタナ

「タイガービール」を国際展開するアジア・パシフィック・ブリュワリーズ社(本社・シンガポール)は5月末、世界に3,890頭しか残っていない野生のトラの保護活動で世界自然保護基金(WWF)を支援すると発表した。向こう6年間にわたり、合計600万米ドル(約6億6,000万円)を寄付する。消費者参加型のキャンペーンとして、デジタルアートとソーシャルメディアを取り入れた活動も行う予定だ。(クローディアー 真理:オルタナ/Sustainable Brands Japan)

2010年からWWFが全面協力しているのが、「Tx2」。トラの生息地を抱える13カ国が掲げる目標で、次のトラ年に当たる2022年までに、野生のトラの数を現在の2倍を超える6,000頭以上に増やすというものだ。WWFは世界の有力政治家への働きかけ、密猟からの保護、環境の整備などを進めている。

過去100年間に、密猟と生息地の喪失でトラの数は97%も減少した。食物連鎖の頂点に位置し、生存に広大なエリアを必要とするアンブレラ種であるトラを保護することは、同地域に住む、他の動植物の生態系を守ることでもある。
資金提供と平行して、アジア・パシフィック・ブリュワリーズ社が力を注ぐのが、「3890タイガース」というアートを取り入れたキャンペーンだ。

世界で活躍するアーティスト6人による、トラを表現したデジタルアート作品に、一般人が自分の写真を加えて、ウェブ上でコラボ。出来上がったオリジナル作品を、トラの保護を訴えるメッセージとして、各人がソーシャルメディアで拡散する。

ミー・レン・ウォン タイガービール担当グローバル・ディレクターは、「トラの名を冠するビールだからこそ、トラの生き残りへの手助けを行うことを決めた」と、WWFへの協力とキャンペーン実施の理由を語っている。

期間限定で、ロゴからトラの姿が消えたラベルのタイガービールの販売計画もある。これは1932年の販売開始以来初めてのこと。店頭でもトラの危機的状況をアピールする。

「サステナブル・ブランド ジャパン」より転載

最終更新:6/13(火) 22:38
オルタナ

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