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数ミリのズレも許されない手作業。メイドインジャパンの手帳はこうして作られる

6/13(火) 20:45配信

エイ出版社

究極のシステム手帳が作られる現場へ

1986年に最初となるシステム手帳「プレスコット」を発売して以降、日本のシステム手帳業界をけん引してきた「アシュフォード」。今回、システム手帳としても一級品と呼べる限定アイテムを、数量限定でリリースした。

「ポケットサイズ」などと呼ばれることも多い「ミニ6」サイズで世界最小クラスを目指した新商品は、最高級の馬革「シェルコードバン」を採用。この素材の良さに加え卓越した職人技がなければ成立しなかった究極のシステム手帳だという。その制作現場を特別にのぞかせてもらった。

【1】材料は米国ホーウィーン社のシェルコードバン

新商品に使われるのは米国ホーウィーン社のシェルコードバン。馬の臀部からなる貴重なコードバンを、米国屈指のタンナーであるホーウィーン社がなめした、まさしく革の中の革ともいえる高級品だ。今回の商品化にあたって選ばれたカラーはブルー。きめの細やかなコードバンならではの質感とこの深いブルーが相まって、革の素材の状態からうっとりするような高級感が漂う。

【2】コードバンから金型で型をとる

今回お会いした職人は、この道一筋60年の大ベテラン。だが、実際にお会いしたときの印象は、厳しい職人というよりは非常に柔和な方だった。当日私たちが息をひそめて見守るなか、コンマ数ミリのズレも許されない息を飲むような状況でも、とてもにこやかに作業をしていた。

まずは美しいコードバンから金型を使い型をとる。金型には「コードバン用」という文字が。ご覧のとおり、一枚の革から取れる量は限られている。

【3】裁断した革を漉(す)く

次は裁断した革を薄く漉いていく。ミリ単位で行われるこの作業は、少しのズレでキズがついてしまうことになるので、失敗は許されない。それまで穏やかに作業が進められていた工房にも、このときばかりは緊張感が漂った(写真上)。

フチ部分の色が濃くなっている箇所が漉いた状態だ(写真下)。また背部分の漉き具合も手帳の開閉には非常に大事なポイント。

【4】革に芯材を入れる

手帳の背の部分に芯材をいれることで耐久性を高める。パタっと180度開けるようになるのも、この工程があるからこそ。左右ずれのないように背の部分に1:
芯材、2:座金、3:合皮の順に芯材を配置し、綺麗にまっすぐ、作業を進めていく。

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最終更新:6/13(火) 20:45
エイ出版社