ここから本文です

転職者、就活生にロングセラー 自分を知るための一冊

6/13(火) 7:00配信

Book Bang

 国内累計50万部のベストセラー『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』のアップデート版が4月に発売され、様々な書店でビジネス書ランキングの上位を席巻している。前著は平積みをしておけば、ずっと売れ続けていく定番書だった。私が書店員として働いていた2年ほど前には、アメリカのビジネス書ランキングを見るたびに、この本が5位以内にランクインしていたことを記憶している。

 この本がなぜ売れるのか? その秘密はストレングス・ファインダーにある。ストレングス・ファインダーは世論調査会社のギャラップ社が、40年にわたる「人間の強み」に関する研究をもとに、人々に共通する34の資質を言語化し、それらを発見・説明するために開発した評価法(アセスメント)である。

 本書の巻末についているアクセスコードを用い、ウェブ上の質問に答えると、34ある資質(アレンジ、運命思考、回復志向、学習欲、活発性、共感性、競争性、規律性、原点思考、公平性、個別化、コミュニケーション、最上志向、自我、自己確信、社交性、収集心、指令性、慎重さ、信念、親密性、成長促進、責任感、戦略性、達成欲、着想、調和性、適応性、内省、分析思考、包含、ポジティブ、未来志向、目標志向)の中から自分の強みとなる上位5つがわかるのだ。このアセスメントのために、企業が新入社員の適性を把握する目的でまとめて購入したり、就活生や転職を考えている人が自分の強みを知るために買ったりするのでロングセラーとなっているのだ。

 世の中では強みを伸ばすことよりも、欠点を克服することに重点が置かれている。しかし欠点を克服することに労力を注ぐよりも、強みを活かし、才能を伸ばしたほうが、成功する確率は確実に高まる。自分の強みを知り、それを活かせる仕事に就ければ、仕事を楽しみながら、飛躍的に成長することもできるだろう。人は、誰しもがなりたいものになれるわけではない。しかし、本当の自分を大きく飛躍させることはできるのである。自分の強みを知り、本書に書かれている行動のアイデアを参考にすることで、自分の成長曲線を指数関数的に高めることができるはずだ。

[レビュアー]田中大輔(某社書店営業)

新潮社 週刊新潮 2017年6月8日号 掲載

新潮社

最終更新:6/13(火) 7:00
Book Bang

記事提供社からのご案内(外部サイト)