ここから本文です

舘ひろし“刑事定年”で「終わった人」に!? 黒木瞳とは20年ぶり共演

6/14(水) 4:00配信

ザテレビジョン

大河ドラマ「毛利元就」(1997年、NHK総合)など、数々ヒット作の脚本を手掛けてきた内館牧子原作によるベストセラー小説「終わった人」が、2018年に映画化されることが分かった。

【写真を見る】舘&黒木“夫婦”と鬼才・中田秀夫監督が笑顔で談笑

大手銀行のエリートコースを外され、子会社へ出向となりそのまま定年を迎え、世間から“終わった人”と思われるようになった主人公・田代壮介役に舘ひろし。かつての輝きを失った夫と向き合えない美容師の頑固妻・千草役を黒木瞳が演じる。

なお、2人が共演するのは1996年に放送された渡辺淳一ドラマスペシャル「無影燈」(テレビ東京系)以来、実に20年ぶりとなる。

本作のメガホンを取るのは「リング」や「仄暗い水の底から」など、日本ホラー界の名匠・中田秀夫監督。今回は初めてのコメディー映画に挑戦する。

実はメロドラマが好きだという中田監督自らが、原作にほれ込み企画。本作を「本当に撮りたかった作品」と語り、登場人物の人情・愛情があふれる温かい空気感と、シニカルな喜劇が絶妙にマッチした作品に仕上げる。

舘が演じる田代は、原作ではエリート街道から転落し、仕事に未練を残したまま定年を迎え「ジジィ扱いすんな!」と、ダサくもがむしゃらにもがく、どこか憎めない男性。

一方、黒木が演じるその妻・千草は、そんな夫にあきれ、相手にすらしないが、実はしっかりその様子を気に掛けている頑固でも心優しい女性だ。この心理描写の多い夫婦関係を、中田監督はハートフルな大人の上質コメディーに描き上げる。

■ ストーリー

大手銀行の出世コースから 子会社に出向、転籍させられ、そのまま定年を迎えた田代壮介(舘)。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。美容師の妻・千草(黒木)は、後ろ向きな発言しかできなくなった壮介に距離を取り始める。

このまま老け込むのはまずいと感じた彼は、スポーツジムで体を鍛え直すことに。しかし、満たされない。「俺はまだ終われない。どんな仕事でもいいから働きたい」と職探しをするが、いくら高学歴とはいえ特技もない定年後の男に職などそうない。

だが、ある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回すのだった…。

■ 舘ひろしコメント

30年間演じた“刑事”を定年退職してから“再就職先”を探していました。今度の“職場”はハーレーに乗ってショットガンを打つシーンとは無縁です。

主演として関わる映画は「終わった人」というかなり辛らつなタイトルですが、定年退職した私がコミカルに見えて、笑えて、最後にジーンとくる映画になると思います。

どうやって人生を終わっていくかは、誰にとってもいずれ訪れる時に向かって、誰とも違う自分なりの時の過ごし方を見つけていくことだと思ってます。私自身は、この物語を“再挑戦”と定義して演じます。ですから、実際に、もうかなり歳ですが、いやこの歳になったからこその、新しい“舘ひろし”をご覧いただけるのではないでしょうか。

中田監督とは初めてのお仕事、黒木瞳さんとは4度目の共演、内館牧子さんの原作映画は2度目、縁ある方々に囲まれ、とても良い作品になる手応えがあります。撮影が待ち遠しいです。

■ 黒木瞳コメント

中田秀夫監督とは3作品目の映画となります。しかも今回はホラーではない。定年を迎えた夫とその妻のサバイバル。考えてみれば、ああ、これもれっきとした夫婦のホラー話かもしれないなと興奮して撮影初日を迎えました。

青春朱夏、そして白秋の年代となった夫婦を、舘ひろしさんと共に演じることができるなんて最高にうれしいです。舘さんとは20代の頃からご一緒しているので、安心感は半端ないです。その懐に飛び込み撮影に臨みたいと思います。 監督自ら原作にほれ込まれ映画化になったと伺っております。

「撮影がないときは、“終わった人”みたいな生活をしているんです」と話されるおちゃめな監督と、キュートな舘ひろしさん、期待に胸がいっぱいです。

■ 中田秀夫 コメント

「ホラー映画の中田」がなぜ「終わった人」の映画化を熱望したか? それは、「一目ぼれ」だった。「定年って生前葬だな」の冒頭の一行、花束を持った何か言いたげな主人公の装画に完全にヤラレた。私がそれらに「ピンと来る」年齢に達したからか?

だが実は、この主人公は「終わった」後も、社会で必要とされ、仕事で戦うことを熱望し、懸命に足掻く。その姿にもほれた。

映画化に当たっては、第二のキャリアで出会う、様々な相貌の人たちとのドタバタ喜劇感、お互い一筋縄ではいかない主人公夫妻のリアルな愛情関係に重心を置いた。

(この愛情にも大きな亀裂が走るのだが…)今、参照のため洋画のロマンティック・コメディーを見続けている。テンポ良い面白おかしさが「気持ちは若くて柔らか」である『終わった人』の「生命線」だと思う。

ほれ込んだ内館さんの原作を基に、脚本の根本さんたちとは議論を尽くした。初タッグを組ませていただく舘さん、3本目の黒木さんたちと共に、観客の皆さんが「そうだ!」と膝を打つ「人間喜劇」を紡いでいきたい。

■ 内館牧子 コメント

「中田秀夫監督が、この原作をぜひ撮りたいとおっしゃっています」こう連絡があった時、からかわれているのかと思った。

卓越したホラー作品で世界を魅了している中田監督が、まさか「終わった人」を!? 本当のことだと知り、これは予測ができない面白さになるとドキドキした。同時に「シナリオは私が書くべきではない。オール中田組で」と考えたのは当然である。

その後、主人公は舘ひろしさん、その妻は黒木瞳さんとうかがい、もう早くも横綱相撲で勝ったと思った。私はお2人とは、過去に仕事をご一緒しており、原作をさらにふくらませて下さる力量を実感させられている。

監督、脚本、スタッフ、キャストのベストメンバーが、日本の原風景を残す盛岡と、生き馬の目を抜く東京を舞台に、「人は終わらないものだ」という頼もしさをお届けできるのは間違いない。

最終更新:6/14(水) 4:00
ザテレビジョン

記事提供社からのご案内(外部サイト)