ここから本文です

巨人元エース 「よく勉強するコーチ陣に入れ替えたら」と提言

6/14(水) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 歴史的な連敗を記録した巨人に対し、常勝時代を知る大物OBが「喝」を入れる。元エースで鬼コーチだった中村稔氏が、勝負への執着がない今の巨人に喝を入れた。

 * * *
 高橋由伸監督について就任当初から心配していたのは、コーチ陣の顔ぶれだった。生え抜きと言えるのは村田真一、村田善則、二岡智宏ぐらいで、監督にアドバイスができるコーチや、OBたちからの助言を伝えられるコーチもいないでしょう。それが今の不振に繋がっている。

 投手コーチ経験者の立場から言えば、なんでこんな継投策をとるんだと思うことばかり。その最たる例が、逆転負けした楽天戦(6月1日)。2-0でリードしていたのに、初先発のルーキー・池田駿を5回無失点であっさり降板させた。池田はまだ球威十分で、球数も98球。5回は3者三振で切って取った。

 僕は社会人野球・ヤマハ時代から池田を知っていますが、完投実績もスタミナもある即戦力。中継ぎに不安があるのは明確なんだから、もう1イニングは投げさせるべきだった。結局、交代直後の6回に、田原(誠次)が1死もとれずに3球で同点にされ、森福(允彦)も追加点を許して逆転負け。

 明らかに球威がなくなっていたのならともかく、一度マウンドに送ったら過剰な配慮は不要です。うまく行けば先発として計算できる投手なのに、こんな継投をしていては育つ選手も育たなくなる。

 今の巨人には、しっかりしたゲームプランもなければ、人を育てるための戦略も感じられない。それはつまり勝負への執着がないということ。

 僕が41歳で二軍の投手コーチになった時は、川上哲治監督から「おまえが二軍で育てた投手を連れて、一緒に一軍へ上がってこい。メジャーではそうやってコーチの勉強をするんだ」と言われたものです。コーチたちがそれぞれ“自前の選手”を育て、一言いえばすぐ分かるような関係を作るべき。そうやってチームが一丸となって勝ちを掴んできた伝統があるんです。

 すべてにおいて最善策を探っていくのがベンチの仕事。今は、それができていない。監督のクビをすげ替える前に、よく勉強するコーチ陣に入れ替えたらどうか。

※週刊ポスト2017年6月23日号