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夫のDVで愛娘を奪われ自死した女性の母が語る “壊れゆく娘、娘の最期、孫への思い”

6/14(水) 16:51配信

週刊女性PRIME

「日本では祖父母に面会交流権がなく相手の心ひとつなんです。裁判をしても認められる可能性は低いと弁護士さんに言われました。元気に生活しているのか、可愛がってもらっているのか。実の孫なのにそれすらもわからない。この現状を少しでも多くの人に知ってもらいたいんです」

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 夫側には拒否され、孫が成長した今は顔もわからないと寂しそうに語るのは、松村恵子さん(仮名・65)だ。

 娘であり孫の母である道子さん(仮名)は、マンションのベランダから飛び降り、自らの命を絶った。

「出産後、不安定になったので、当初は産後うつかと思っていたのですが、のちに夫のDVによる影響だとわかりました」と恵子さんは証言する。

 長い交際期間を経て結婚し、気心の知れたはずの夫が、妻を壊す。それも醜い言葉で壊す。

産後の病室、夫から「寝てんじゃねぇ」

 深層心理学を専門とし、カウンセリングも行う大正大学心理社会学部の青木聡教授は、

「身体的な暴力は危険を察知し、すぐに逃げることができますが、言葉の場合、徐々に積み重なり支配されていきます。そして自分が悪いと思うようになり深刻化する。そしてストレスがたまり、さまざまな精神症状が出てきます」

 出産後に病院に見舞いに訪れた夫は、「俺は仕事で忙しくて眠れないのに、寝てんじゃねぇ」と道子さんに心ない言葉を投げかけたという。

 退院後も、夫は道子さんを言葉で支配しようとした。

 “社宅の人間やお前の友人とは付き合うな”と行動を制限。妊娠前に勤めていた仕事に復職を望む道子さんに“たいした稼ぎにならない”と否定する。夫が職場に出向き、復職させるなとねじ込んでいた。

「徐々に娘の様子がおかしくなっていきました。子どもが泣いていると“寝かしつけられないのか”“何もできないやつ”となじられ、しまいには“泣きやまないでうるさいから、実家に帰れ”とまで言われたと泣いていました」

 と恵子さん。実家のドアを開けると、夫に連れてこられた道子さんと孫がいた。

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最終更新:6/27(火) 18:39
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