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今年1号は「梅の花」 台風の国際名はどうやって決まるのか

6/14(水) 6:01配信

オトナンサー

 毎年夏~秋に日本へと上陸する「台風」ですが、気象情報などではよく「1号」「2号」などの番号がつけられているのを目にします。この番号は一体、誰がどのように決定しているのでしょうか。

 また、あまり知られていないかもしれませんが、4月26日に発生した今年の台風1号が、マカオで「梅の花」を意味する「ムイファー」と命名されたように、台風にはそれぞれの「名前」があります。その命名方法とはどのようなものでしょうか。

 オトナンサー編集部では、これら台風に関する「謎」について、気象情報サイトを運営するウェザーニューズの須田浩子さんに聞きました。

「台風◯号」は日本独自のナンバリング

 須田さんによると、そもそも台風とは、熱帯の海上で発生する「熱帯低気圧」のうち、北西太平洋または南シナ海(赤道以北、東経100度から180度までの領域)にあり、低気圧域内の最大風速がおよそ17メートル/秒以上のものを指します。

 台風の番号は気象庁によってつけられ、毎年1月1日以後に最も早く発生した台風が「1号」、その後は発生順に「2号」「3号」となります。台風が衰えて熱帯低気圧になった後、再び発達して台風になった場合は以前と同じ番号がつけられます。この番号は日本独自のものです。

台風委が140の「台風名リスト」を決定

 それでは、台風の名前はどのようにつけられるのでしょうか。

「北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には、1999年まで米国が英語名をつけていました。これに代わって、2000年からは日本と米国を含む東アジアの14カ国が加盟する台風委員会の定めに従い、アジア名をつけることになっています」(須田さん)

 名前は加盟国が10ずつ提案し、計140の「台風名リスト」が決定。2000年の台風第1号は、カンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」という名前がつけられており、以降発生順に「ハイクイ」(中国)「キロギー」(北朝鮮)…と命名、140番目の「サオラー」(ベトナム)まで来ると再び「ダムレイ」に戻り、これを繰り返します。

 台風の年間発生数は平均25.6であるため、おおむね5年間で名前が一巡する計算です。ちなみに日本が提案した名前は「テンビン(天秤)」「ヤギ(山羊)」「コグマ(小熊)」など、星座に由来したものが多いそうです。

 日本のテレビの天気予報において、これらの名前を目にする機会はあまりありませんが、特に大きな災害をもたらした台風については、気象庁が上陸地点の地名などを元に独自に命名することがあります(「伊勢湾台風」など)。世界的には、台風名リストに基づいた国際的な名前を使う国の方が多いとのこと。

「ウェザーニューズでは、台風の発生や接近時に配信する『台風アラーム』を通じて、上陸地点や注意点のほかに、台風の名前もお伝えしています。防災情報に関心を寄せるきっかけとしていただければ」

オトナンサー編集部

最終更新:6/14(水) 6:01
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