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キム・ハヌルの快進撃が止まらない。日本ツアー3年目で爆発した理由

6/14(水) 7:50配信

webスポルティーバ

 キム・ハヌル(28歳/韓国)の勢いが止まらない。

 2015年シーズンに日本ツアー本格参戦を果たして3年目の今季、すでに3勝を挙げて賞金ランキングトップを独走。断然の賞金女王候補として脚光を浴びている。

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 日本ツアー参戦2年目の昨季も、ツアー2勝を飾って賞金ランキング4位となったキム・ハヌル。今季は一層の活躍が見込まれていたが、その予想のはるかに上をいく快進撃を見せている。

 4月末のサイバーエージェントレディスで今季初勝利を挙げると、翌週には国内メジャー第1弾のワールドレディスチャンピオンシップ・サロンパスカップを制覇。2週連続優勝を飾って、2度目のメジャータイトルを手にした。

 さらに、宮里藍の”国内ラストゲーム”として話題となった先のサントリーレディスで今季3度目の優勝。4日間トーナメントの高額賞金大会を制して、獲得賞金(7858万2000円。6月12日時点)は前半戦だけで1億円に届きそうな勢いだ。

 ここまで、優勝3回を含めて8試合でトップ10入り。安定した強さも際立っている。今季ツアーはまだ3分の1を消化したばかりで、20試合以上も残っているが、賞金女王のタイトル獲得も十分に狙える……というより、その現実味はかなり高いように感じられる。

 2週連続優勝を飾ったあと、「今季の目標は3勝すること。まずは、あと1勝が目標です」と、謙虚に語ったキム・ハヌル。その姿勢は、日本ツアー参戦当初から変わらない。

 2011年、2012年の韓国ツアー賞金女王で、イ・ボミ(28歳/韓国)に次ぐ”第2の美人刺客”として多大な注目を集めても、大言を吐くことはなかった。「賞金女王が目標」と口にすることも一度もなかった。

 それが今季、ようやくその意識に目覚めたようだ。

「もちろん、賞金女王は挑戦しないといけないタイトル。特別意識することはありませんが、とにかくいけるところまでいきたいです」

 明確な目標には掲げなかったものの、「賞金女王は狙っていかないといけない」と公言するようになった。

 とはいえ、ここまでの活躍については、キム・ハヌル自身、驚きを隠せない。「来日当初は、これほどの結果が残せるとは想像もしていなかった」と言う。

 2011年、2012年と韓国ツアーの頂点に立ち、そのときキム・ハヌルは絶頂期にあった。だが、翌年からスランプに陥っていたのだ。

「2013年はドライバーが不調でイップス気味でした。2014年は、決して調子は悪くなかったのですが、2位が5回と優勝がありませんでした。少しずつ、目標を失いかけていたんです」

 近年、韓国ツアーの競争は熾烈さを増している。韓国、アメリカ、日本と3つのツアーを経験している元世界ランク1位の申ジエ(29歳/韓国)も、「”競争”という意味では、韓国ツアーが最も過酷でした。みんなが楽しくゴルフができているとは言えませんし、30歳になると、ほとんどの選手が引退しますからね」と語るほどだ。

 幼少の頃から英才教育を受けてきた才能豊かな選手たちが毎年、次から次へと登場。そんな活きのいい若手選手たち相手に、体力が落ちてくる20代後半になると、どうしても太刀打ちできなくなってしまう。

 キム・ハヌルも同様だった。そして、2年連続賞金女王になったあと、徐々に勝てなくなっていった彼女を「老将(ノジャン)=ベテラン」と表現し、もはやピークを過ぎた選手であるかのように取り上げるメディアも出てきた。

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