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身長235cmの選手もいたことがある北朝鮮プロバスケットボール。訪朝したデニス・ロッドマンが代表監督に!?

6/14(水) 16:00配信

HARBOR BUSINESS Online

 アメリカのCNNの報道によれば、アメリカの元プロバスケットボール選手のデニス・ロッドマン(56)が、13日、北朝鮮に入国した。

 バスケットボールの大ファンと言われている、北朝鮮の金正恩委員長を「親友」と呼ぶロッドマンの北朝鮮訪問は今回で5回目。トランプ大統領就任以降は初めての訪問となる。

 前回訪問時の2014年1月には、元NBAのプロバスケットボール選手たちと一緒に、平壌で「お手本競技」を開催、金正恩委員長の誕生パーティーでは、「ハッピーバースデー」を歌った。

 CNNの報道によれば、この日ロッドマンは、中国・北京国際空港から、平壌行きの飛行機に搭乗した。平壌にいる北朝鮮当局者がCNNの記者に対しロッドマンの入国を認めた。

 ロッドマンの予告なしの北朝鮮訪問は、北朝鮮が16発のミサイル発射実験を行うなど、軍事的な緊張感が高まるなか実現した。ロッドマンの北朝鮮訪問は、過去4回の訪問を含め、すべて「個人的な資格」による訪問であり、アメリカ政府もロッドマンに対し、公的な役割を与えたことはないと主張している。

 ちなみにバスケットボールは、北朝鮮では国技のサッカーに次ぐ人気を誇っていることはあまり知られていない。

 これは1997年、当時の金正日総書記の号令のもと、全国的にバスケットボールを推奨したことに端を発する。学校や職場には一斉にバスケットボールコートが作られ、放課後や昼休みにはバスケットボールをすることが推奨された。その年には北朝鮮初のプロバスケットボールチームが作られ、また身長が235センチあったイ・ミョンフン選手がNBAにチャレンジもしている。

 北朝鮮では現在でもバスケットボールを国民的なスポーツとして位置付けており、ロッドマンの北朝鮮訪問の際には、バスケットボールの北朝鮮代表の代表監督や特命コーチになるのではとの憶測が常に囁かれている。

◆ロッドマンと北朝鮮、そしてトランプ大統領

 また、今回のロッドマンの北朝鮮訪問の目的自体は明らかになっていないなか、ロッドマンとトランプ大統領の過去の関係に関心が寄せられている。

 CNNは、ロッドマンが、2004年にアメリカで放送された、トランプ氏(当時)の関連企業の役員の椅子をかけて課題に取り組んでいくリアリティ番組「アプレンティス」に2度出演した縁があり、2015年にトランプ氏が大統領選出馬を宣言した際には、ロッドマンがすぐさま支持を公にしたことを伝えている。

 またロッドマンの初めて北朝鮮を訪問した2013年には、トランプ氏が、彼の行動を称賛したとも伝えている。

 ロッドマンは最近のインタビューでも、「アメリカは北朝鮮と対話をする必要がある」と主張しており、先月、北朝鮮に抑留された韓国系アメリカ人らの釈放にも関わってくるのではないかとの観測も上がっている。

 ちなみにロッドマンは、過去にも北朝鮮で労働教化15年の刑に服していた韓国系アメリカ人の釈放についても、自身の影響が大きかったと明かしている。ロッドマンは、金正恩委員長に、この韓国系アメリカ人釈放を求める手紙を送っており、その手紙も公開している。

 ロッドマンは常々、バスケットボールを通じて分断された南北朝鮮半島の架け橋の役割を果たしたいと言ってきた。今回のロッドマンの北朝鮮への電撃訪問が、米朝関係、南北関係にどのような影響をもたらすのか注目したい。

<文・安達 夕 @yuu_adachi>

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:6/14(水) 16:00
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