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ブラタモリが敵地ナゴヤ上陸、取材オファー時に市役所は騒然

6/15(木) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 ついに“歴史的和解”の時が訪れた──。タモリ(71)が司会を務めるNHK『ブラタモリ』が舞台に名古屋を選んだ。6月10日に続いて、翌週17日放送でも名古屋を特集。地元では大騒ぎだ。名古屋市在住の55歳男性がいう。

「タモリさんのせいで、他県民からは『エビフリャー好きなんでしょ?』なんていじられる。名古屋の人間はそんな言葉使わんがね! 名古屋市が『もっとも魅力に欠ける街』の1位に選ばれたのも、『週刊ポスト』が“名古屋ぎらい”なんて特集を始めたのも、み~んなアレが始まりだがや」

 タモリと名古屋の“戦争”が始まったのは、40年以上前に遡る。1976年、デビュー直後のタモリがラジオ『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)の「お国批判にしひがし」というコーナーで、名古屋を「見栄っ張り」と茶化したのがきっかけとされる。

「1980年代、タモリさんの“名古屋いじり”はさらにエスカレート。名古屋弁模写でエビフライを“エビフリャー”といったり、『ミャーミャー』と猫のように鳴いてみたり……。親の敵のように名古屋をネタにしていた」(芸能記者)

 当時、名古屋市民は激怒。タモリ宛てに脅迫状が届いたこともあったほどだ。そんな経緯があったがゆえに、地元紙・中日新聞でも〈「いじられる名古屋」の原型を作った因縁の持ち主で、地元からは驚きと歓迎の声があがる〉(5月20日付朝刊)と書いている。

「横浜(2016年5月14日放送)や仙台(2015年7月11日放送)はずいぶん前に放送してるのに、三大都市の一つである名古屋を取り上げるのが遅すぎるがや」(名古屋市在住65歳男性)と、見栄っ張りの名古屋人らしい反応も一部にはあるものの、今回の放送は概ね好意的に受け取られている。名古屋市役所のナゴヤ魅力向上室・田頭泰樹室長がいう。

「取材のオファーが来たときは、フロアが騒然としました(笑い)。正直なところ、名古屋人にはタモリさんからさんざんネタにされた後遺症がある。きっとようやく名古屋の魅力に気づいてくれたんでしょう。

 放送前からすごい反響で、市内各地で『ブラタモリを観ましょう』というチラシを配ったところ1万枚がアッという間になくなりました。これほどいいPRはありませんよ。これも『週刊ポスト』が『名古屋ぎらい』の特集をしてくれたおかげです。我々は、あの記事が話題になったおかげで3億円の経済効果があったと試算しています」

 最後まで“損得勘定”が見え隠れするのはさすが名古屋人というところ。『ブラタモリ』は名古屋の“知られざる魅力”を掘り起こせたか。

※週刊ポスト2017年6月23日号