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「自分で考える力」は幼児期に育つ

6/15(木) 17:15配信

PHPファミリー

幼児期にしっかりと「考える力」の土台を育てておきましょう。

今の時代は先行きが不透明な激動の時代であり、同時に情報が多すぎる時代でもあります。子どもたちが大人になる頃には、さらにそれが加速するはずです。
そのような時代をたくましく生き抜くためには、自分で考える力が大切です。自分で考える力といってもいろいろな次元がありますが、中でも大切なのは「自分は何をやりたいのかを自分で考える力」と「そのやり方を自分で考える力」の2つです。これが本当の自立であり、言い換えると自己実現力です。

やりたいことをやる楽しさを一番味わえるのが幼児期

この力がないと、変化の激しい時代の中で多すぎる情報に流されて、自分らしい生き方ができなくなってしまいます。現在でも、自分は何をやりたいのかよくわからないという大人がたくさんいるのですから。
そして、この自己実現力の土台は幼児期から育てていく必要があります。なぜなら、幼児期こそが、自分がやりたいと思ったことをどんどんやっていく楽しさを一番よく味わえる時期だからです。

・学習面における「考える力」とは……
出された問題について自分で考える力はもちろん大切です。でも、それ以上に大切なのは、「歴史についてもっと学びたい」「将来のために、理科の知識を増やしたい」など、自分は何を学びたいのかを考える力です。

・人間関係における「考える力」とは……
相手の気持ちを考えて思いやる力と、自分の気持ちを客観的に認識する力の両方が大切です。相手の気持ちを考えることで思いやりが出てきて、自分の気持ちがわかれば、イライラに飲み込まれなくなります。

子どもの「考える力」を伸ばすために大切なこと

わが子が、好きなこと、やりたいことを見つけて、自信をもって前に進めるように、今、親としてできることをしましょう。

・「やりたい」と言ったことをたくさんさせる
幼児期には、子ども自身がやりたがることをどんどんやらせることが大切です。絵を描きたい子にはどんどん描かせる。お人形遊びが好きならそれをたっぷりやらせる。自動支払機にカードを入れたがったら入れさせる。人に迷惑をかけたり危険だったりしない限りにおいて、どんどんやらせましょう。それによってはじめて、「自分は何をやりたいのかを自分で考える力」と「そのやり方を自分で考える力」がつくのです。
確かに「親や先生に言われたことはできる。でも、特に自分がやりたいことはない」という子は育てやすいでしょう。でも、それを優先してしまうと、先の2つの力は身につきません。実は、「言われたことはできないけれど、自分がやりたいことはどんどんやれる」という、育てにくい子のほうが見込みがあるとも言えるのです。

・子どもが自分に合うものを見つけられるように情報を与える
好きなことをやらせると言っても、幼児期だと何が好きなのかわからないということもよくあります。そこで大切なのは、子どもに向いていそうなものを親が紹介・推薦してあげることです。「公民館で押し花教室があるよ。ちょっとやってみない?」「本屋さんにこういうのがあったよ。あなたに向いているかも。見に行って気に入ったら買ってこよう」というように。
本人が嫌がることを強制するのはよくないですが、紹介・推薦は必要です。子どもは情報弱者であり、ごく身近にぴったりなものがあっても、自分で見つけることができないからです。また、「始めたからには2年間は続けなくてはやめ癖がつく」などと思う必要はありません。やって合わなかったら、やめればいいのです。お試しでいろいろやっているうちに、ぴったりなものが見つかります。

【著者紹介】
親野智可等(教育評論家)
23年間の小学校教師経験を活かした的確でわかりやすいアドバイスには定評がある。全国各地の小・中学校や幼稚園・保育園のPTA、市町村での教育講演会も大人気。著書に、『「自分でグングン伸びる子」が育つ親の習慣』(PHP研究所)など多数。ブログ「親力講座」も毎日更新中。

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