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『20センチュリー・ウーマン』のエル・ファニング、今年も新作が続々公開! [with]

6/15(木) 18:00配信

講談社 JOSEISHI.NET

現在公開中の『20センチュリー・ウーマン』。1979年のサンタバーラを舞台に、母子家庭に育つ15歳の少年の視線で描く3人の女性を描いた物語です。監督のマイク・ミルズはグラフィック・デザイナーでもあり、映像が美しく細部にわたるセンスも抜群。そしてきっと女子の心をとらえるのはエル・ファニングの美しさです。本作では家庭環境にある欠落を埋めるために男をとっかえひっかえし、思春期の主人公のベッドに毎夜添い寝だけしに来るというちょっと困った小悪魔女子を演じています。

アメリカでは、去年4本、今年も4本、来年もたぶん4本以上の出演作が公開される、まさに飛ぶ鳥落とす勢いのエル。先日開催されたカンヌ映画祭にも日本公開予定の2出演作『Beguild』(ソフィア・コッポラ監督)と『How to talk to girls at Parties』(ジョン・キャメロン・ミッチェル監督)が出品。前者では年上のおじさんを蠱惑的に誘惑し、後者では同世代の男の子をパンクに挑発し翻弄しており、女性観客もドキドキさせてくれます。

そういう部分以外にも大人になったなーと思うのは、ハリウッドのマッチョ性が薄い作品への出演が多いこと。『20センチュリー・ウーマン』はもとより、女性監督のソフィア・コッポラ、ゲイであるジョン・キャメロン・ミッチェルの作品に加え、日本未公開の『アバウト・レイ 16歳の決断』では性同一性障害に苦しむ主人公を、なんとあのエルが男の子にしか見えないというビジュアルで演じています。実力も人気も意識も高い、でも姿勢はあくまで軽やか。こういう女優さんが増えると男性優位のハリウッドもちょっと変わっていくんじゃないかなーと思います。

ちなみに『20センチュリー・ウーマン』の残りの女性二人――主人公の母親役に、『キッズ・オールライト』でレズビアンのカップルを演じたアネット・ベニング、主人公の姉のような存在の間借り人役に、『マギーズ・プラン』で人工授精により選択的シングルマザーを演じたグレタ・カーヴィク――も素敵な作品が多い女優さん。ぜひ併せてご覧くださいませ。

『20センチュリー・ウーマン』絶賛公開中!

文/渥美志保