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科学が効果を証明! 効く口説き文句はこれだ

6/15(木) 12:40配信

ニューズウィーク日本版

どこかで魅力的な女性に出会ったら、あなたはどうするだろうか? 遠くから眺めるだけ? 勇気を出して声をかけてみる? 中国の科学者が、そんな時に頼りになる研究結果を英国の学術誌『ネイチャー』に発表した。具体的に、「女性に対してどんな口説き文句を使えば効果的か」を調べたという。

女性は斬新な暗喩表現を好む?

研究したのは、中国の電子科技大学の科学者ら。124人の女子学生(平均年齢20.69歳)を対象に、ロマンティックな意味合いで褒める際に「直球」で表現した場合と、「従来的」または「斬新」な暗喩表現にした場合とでは、どれが好まれるかを調査した。さらに褒める内容も、外見(目、唇、髪、顔、笑顔)を褒めるケースと、所有物(窓、扉、屋根、家、庭)を褒めるケースで比較した。

研究結果によると、女性たちから最も好意的な反応を得たのは、斬新で暗喩的な表現を使って褒めた言葉だった。また、外見的な特徴を褒める方が、所有物を褒めるよりも好まれたという。つまり、斬新で暗喩的な表現を使い、外見を褒めるのが一番効果的のようだ。

【参考記事】英国的「行列」のお作法とは? 行列と「6」の不思議な関係

「いたずらな小鬼みたいな笑顔だね」

では具体的にどんな台詞なのか? そこが一番知りたいところだろう。科学者たちは、いくつかの褒め言葉を作り、部門ごとに分けて検証した。

「あなたの瞳は朝露のようだ」と「君の笑顔はいたずらなゴブリンのようだね」は、「従来的な暗喩を使った外見を褒める言葉」部門だ。一方で、「君の屋根は恋人の肩だ」と「あなたの庭は花の海だね」は、「斬新な暗喩を使って所有物を褒める言葉」部門だ。「とてもセクシーな唇だね」や「頑丈な扉だね」は「直球の褒め言葉」部門だという。

正直言って、意味不明だ。「瞳が朝露のようだ」はいいとして、自分の笑顔が「いたずらなゴブリンみたい」と言われて、中国人女性は喜ぶのだろうか。ゴブリンとは、「小鬼」とも訳される、ヨーロッパの民間伝承などに出てくる醜い姿をした意地の悪い精霊だ。

この研究結果を報じた英国のサン紙も、混乱を隠さない。「ロスト・イン・トランスレーション......つまり翻訳の過程で何かが失われてしまったものなのか、もしくは中国の女性は男性に自分の家の屋根や庭に特に関心を持って欲しいものなのか、我々にはよく分からない」と述べている。



口説き文句は知性や創造性の表れ

研究した科学者らは、「男性が褒める際に、平凡な表現よりも暗喩的な表現を使った方が、創造性や知性があると受け止められる」と『ネイチャー』に説明している。

この調査結果で女性が知性や創造性を好んだことから、2000年に心理学者のジェフリー・ミラー氏が、発表した著書『The Mating Mind』(邦訳書、岩波書店『恋人選びの心』)の中で記した「言語、音楽、ユーモア、芸術は、生物学的適応から単に副次的影響として生まれたものではなく、男性の隠れた知性や創造性を示すために、性淘汰のプレッシャーの中から進化したものだ」という主張を裏付けるものになると指摘している。

中国女性に限らず、女性がどんな男性を好むのかは様々だと思うが、それにしても所有物を褒めるなら、20歳くらいの女性なら特に、褒める対象は庭や屋根よりも、バッグやアクセサリーにした方がいいように思われるがいかがだろうか。

今回の研究で使われた表現は、もしかしたら原語の中国語でなら、音なども含めて魅力的な言葉になるのかもしれない。日本語で褒め言葉を口説き文句として使う場合は、「斬新な暗喩表現で外見を褒める」をカギとして、オリジナルで何か考えた方がよさそうだ。

松丸さとみ

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