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NYタイムズ紙「21世紀のベスト映画」2位に『千と千尋の神隠し』 鈴木プロデューサーが語る宣伝哲学

6/15(木) 7:00配信

デイリー新潮

■ニューヨークタイムズも絶賛

 米紙「ニューヨークタイムズ」が「21世紀のベスト映画25本」という記事を掲載した。

 こうした「ベストランキング」モノは見るだけでも楽しいが、この企画で日本人が注目すべきは何と第2位に『千と千尋の神隠し』が選ばれているという点だろう。念のために強調しておくが、「21世紀のベストアニメ」でも「ベスト邦画」でもなく、今世紀のすべての映画から選んだランキングである(ちなみに1位は『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、3位は『ミリオン・ダラーベイビー」』。

 こうした評価は初めてのことではない。昨年BBCが選んだ同種のランキングでもこの作品は4位に選ばれている。

 作品としての評価の高さもさることながら、日本国内で『千と千尋~』といえば、史上最高の興業収入を上げた作品としても知られている。

 なぜそこまでのヒットとなったのか。

 同作を含めて、ジブリ作品の宣伝の陣頭指揮をとってきたプロデューサーの鈴木敏夫さんは長年培ってきた、独特の「宣伝哲学」をもってこの映画を大ヒットへと導いた。

 一般に宣伝というと「その商品の良さを広く知らせること」と思いがちだが、鈴木さんの定義はまったく異なる。

 「宣伝とは仲間を増やすこと」だというのだ。そして、その行為は「科学の実験やスポーツにも似ている」と。その真意を鈴木さんの自著『ジブリの仲間たち』から見てみよう(以下、同書より抜粋・引用)。

「幸運に恵まれたことも確かですけど、宣伝というのは、『正しい方向に向かって一所懸命努力をすれば結果は出る』ということも分かってきた。無我夢中でがんばっているうちに経験則を見つける。その経験則を使うことで、何度も同じ結果を再現できるようになる。
 そういう意味では、宣伝は科学の実験やスポーツと似ている面があるかもしれません。
 ただし、1人ではできない。これも宣伝という仕事の特徴です。製作委員会、配給会社、協賛企業……いっしょに汗をかいてくれる仲間がいなければ、どんなにすごいアイデアや仕掛けがあっても、結果は出せません。
 宣伝とは、仲間を増やすことである――必死で駈けずりまわっているうちに、自然とそう考えるようになっていました。
 仲間を増やすというと、抽象的な理念のように聞こえますけど、僕の頭にあったのは、いつも具体的な人の顔と数字でした」

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最終更新:6/15(木) 7:00
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