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噴火中の島にも海鳥を追う学者 熱すぎる情熱で言葉止まらぬ

6/16(金) 7:00配信

NEWS ポストセブン

「船で24時間かかって小笠原諸島の父島に到着したところです。毎年やっている調査で、これから1か月半滞在して、10島ほど無人島を回って海鳥などの生態調査をする予定です。

 今は雨がザーザー降っています。雨が降ると鳥は飛ばないし、普段とは違う行動をして調査ができません。まあ、そういう天気なので仕方ないでしょう。小笠原はもうすぐ梅雨が明けるので、そうすると海も凪いで調査にうってつけの季節になる。ほら、無人島って桟橋とかないので、海が穏やかじゃないと上陸できないんですよ。

 今日ですか? 別の仕事で、噴火中の西之島(東京都)の周囲をクルーズ船で見てきました。地響きのような音を響かせて噴火していましたよ。去年は上陸して海鳥の調査ができたんですけど」

 電話の向こうで、川上和人氏(44)はそう話した。同氏は国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所の主任研究員で、ベストセラー『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』の著者である。

 取材依頼をすると研究所のスタッフが、「先生は今日から出張なんですよ……」と応対。戻ってきたところで取材したいと伝えると「いや、離島に行ってしまって、1か月以上は戻りません」というのである。

 慌てて本人の携帯番号を教えてもらい電話すると、「2日後に小笠原で時間がとれるので、電話でどうぞ」と明るい声で返答があり、なんとか取材が成立した。

 著書は、軽妙な筆致とちりばめられたギャグですらすら読み進められるうえ、行間からは鳥類に対する愛がにじみ出る。何より“研究のためなら何でもやる”という情熱が凄まじいのだ。火山活動が活発な西之島にも、川上氏は1995年と2004年に上陸調査を行なっている。

 2013年11月の噴火で一度は調査の術を失うが、翌年にNHKの協力を得て無人飛行機で島にいる海鳥を撮影する“プロジェクト”に参加。高度を下げすぎて無人機のプロペラに噴石が当たって破損するといったアクシデントに見舞われながらも、3回目の挑戦で見事にカツオドリの姿をカメラで捉え、生息を確認したという。

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