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小沢一郎氏 安倍一強が続けば戦前の大政翼賛会政治と同じ

6/16(金) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 くすぶり続ける加計学園問題について、前川喜平・文科省前事務次官は「「あったものをなかったものにできない」と語り、偽りを基にものごとが進んでいくことに警鐘をならした。こうした状況について小沢一郎氏は何を思うか。〈聞き手/武冨薫(政治ジャーナリスト)〉

──「偽りが蔓延する社会」は日本だけではない。フランスや韓国の大統領選では相手を誹謗中傷する「フェイクニュース」が広がり、フェイクニュースで勝利したといわれる米国のトランプ大統領は自分に不都合な報道に「フェイク」とレッテルを貼って現実から目を背けている。

 しかし、そうした世論誘導は各国では強い批判にさらされている。「怪文書だ」という官義偉房長官の一言で国民のスキャンダル批判を止めようとできると考えているのは、世界で安倍政権だけといっていい。

小沢:日本以外のところは国民が行動する。フランスの大統領選では、ル・ペン氏の極右政権を阻止するために、社会党から右派政党まで手を組んだ。韓国でも、朴槿恵・前大統領の腐敗に国民が立ち上がった。

 一方、日本では野党結集と言うとメディアがすぐに「野合」と批判するけれども、今、日本にはまさに安倍内閣という極右政権ができているんだから、これを倒すためにフランスのように全員で対抗するのは何も悪くない。僕は野党に常々「堂々とやれ」と言っている。

──日本では国民が立ち上がらない。どこが違うのか。

小沢:国民が行動する国というのは、大陸の諸国に多い。歴史的に大陸諸国は戦争に負ければ、男はみんな殺され、女は奴隷になる。そういう歴史だった。幸い日本は島国で敵国に殺されることはないから、丸く丸くなる。和をもって社会の輪の中でおとなしくしていれば、殺されることはない。

──殺されるほどの危機にならないと「空気」は変わらないということか。

小沢:基本的にはそう思う。大きな危機が起きないとね。でも、日本人は本当の危機を経験してないから、いざ直面すると直情的な行動を起こしてしまう心配もある。戦前の昭和史を見ても、日本のやり方っていうのは「ここまで来たんだから引き返せない。お国のために突っ込め」となっちゃう。だから難しい。しかも安倍さんが夢見ているのは大日本帝国だからね。

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