ここから本文です

13歳張本智和、悔し涙に詰まった“成長の跡”「2、3年前は考えられなかった」

6/16(金) 5:50配信

THE ANSWER

中国の世界41位に完敗で流した“成長の涙”「中国選手に負けて泣くなんて…」

 卓球の「ジャパンオープン荻村杯」は2日目の15日、男子シングルス予選3回戦で世界ランキング39位の13歳・張本智和(エリーアカデミー)が同41位の梁靖崑(中国)に1-4で敗戦。本戦進出はならず、悔し涙を流したが「中国選手に負けて泣くなんて、2、3年前だったら考えられなかった」と成長の跡を実感する完敗となった。

【動画】「誰もこれは返せない」…ITTFが紹介した思わず笑ってしまう、ずっこけショット&寝そべりガッツポーズ

「成長の涙」だった。ミックスゾーンに現れた13歳は、大粒の汗に交じり、目元から涙が伝っていた。

「デュースの試合をしっかりと取れていれば勝てた試合。でも、取れなかった。中国選手はやっぱり強かったです」

「1-4」の完敗という事実を受け止めた。

 第1ゲームを2度の5連続ポイントで2-11と圧倒された。レシーブがネットにかかり、強烈なフォアもオーバー。揺さぶる相手に翻弄され、ミスを連発した。「しっかりと取れていれば」という第2ゲームのデュースも最後はスマッシュがネットにかかった。相手は世界41位とランキングでは張本が上回るが、王国・中国の実力者であることは変わりなかった。

「相手の方が実力的に全然上だった。思い切ったプレーをした時は点を取れたけど、思い切ったプレーをした時しか点が取れない。焦ってしまった部分がある。今日は50点くらいです」

 13歳は完敗を認めた。1年前にU-21(21歳以下)の部を史上最年少で制し、「自分の人生が変わった」とブレイクのきっかけを掴んだ今大会。本戦進出はならなかったが、収穫がなかったわけではない。

 その一つが、ドイツの地で得た経験を生かしたことだ。

勝てたという悔しさが形となった涙「次の大会は一つでも多く勝てるように」

 世界選手権(デュッセルドルフ)では史上最年少8強入り。準々決勝で世界ランク3位の許シン(中国)と対戦。敗れはしたが、1ゲームを奪うなど、世界のトップ選手と渡り合うシーンもあった。

 代えがたい財産となった世界選手権を経て迎えた今大会。「試合中の余裕は許シンの方があったけど、技術は(梁靖崑も)同じだった」。そんな難敵に対し、第3ゲームの1-2ではこの日一番のラリーを粘ってものにし、「チョレイ!」を絶叫。16-14の大接戦の末に唯一、ゲームを取った。

「許シンは分かっていても取れないボールがあったけど、今回はそういう部分で予想もできた。ドイツでの経験を生かせたと思う」。涙が伝った顔にはどこか充実感もあった。

「中国選手に負けて泣くなんて、2、3年前だったら考えられなかった」

 全く手の届かない相手だったら流れることはなかっただろう、涙。中国勢にも勝てたはず――という悔しさが形となって頬を伝った。

 その後、木造勇人とのペアで挑んだ男子ダブルスも1回戦敗退。早すぎる終戦となったが、次週の中国オープンに向いている。

「世界選手権では勝てたけど、いつも勝てるわけじゃない。こういう時もある。次は一つでも多く勝てるようにもっと強くなりたい」

 まだ成長の余白は十分にある。「成長の涙」を糧に、13歳の怪物はさらなる飛躍を遂げる。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:6/16(金) 5:50
THE ANSWER

記事提供社からのご案内(外部サイト)

THE ANSWER

株式会社Creative2

アスリートを目指す子供たちや競技者の育成とスポーツの普及をテーマとした総合スポーツニュースサイトです。