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消えた「世界八番目の不思議」、場所を特定か

6/16(金) 19:36配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

ニュージーランドの驚くべき景観、19世紀の測量日誌が手掛かりに

 19世紀半ばの測量日誌から、「世界の七不思議」に次ぐ驚くべき景観があった場所を特定できるだろうか? ニュージーランドの研究者たちは、できると考えている。

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 このほど「ニュージーランド王立協会誌」に発表された論文によると、研究者のレックス・バン氏とサシャ・ノルデン氏は、かつてロトマハナ湖のほとりにあり、「世界八番目の不思議」とも称された段丘「ピンクテラス」と「ホワイトテラス」があった場所を特定した。

 ピンクテラスとホワイトテラスは、ピンク色や白色の珪華(温泉から沈殿したシリカ)が堆積してできた階段状の地形(テラス)で、珪華のテラスとしては世界最大のものだったと考えられている。

 近くのタラウェラ山が1886年6月10日に噴火すると、ロトマハナ湖は一時的に火山灰に覆われ、ピンクテラスとホワイトテラスは泥と岩の下に埋もれてしまった。それだけでなく、先住民をはじめとする120人の命も奪った。

 この噴火の日に何が起きたかを明らかにするため、米国とニュージーランドの研究チームは、水中ソナー、測量、写真などを利用して5年にわたる調査を行った。彼らが2016年に発表した論文では、ピンクテラスとホワイトテラスは地震により破壊されたという「避けられない結論」が導かれている。

 研究チームを率いたニュージーランドの研究機関GNSサイエンスのコーネル・ド・ロンド氏は2016年、この結論について英BBC放送からインタビューされたとき、ニュージーランド人にとってピンクテラスとホワイトテラスは「米国人にとってのグランドキャニオンのようなもの」であり、再び見つかるのではないかと期待されていたと説明した。

 一方、バン氏とノルデン氏は、GNSサイエンスの研究が「テラスは破壊された」とする結論に達したのは、130年前の地形情報が誤っていたせいではないかと考えている。両氏は英ガーディアン紙のインタビューに対して、これまでテラスは湖の底に沈んでしまったか破壊されてしまったと考えられてきたが、自分たちはそうではないと信じていると語った。

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