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青木功、丸山茂樹を超えて、松山英樹は全米オープンの歴史に名を刻むか

6/16(金) 7:50配信

webスポルティーバ

WEEKLY TOUR REPORT
米ツアー・トピックス

 今季メジャーの第2戦、全米オープン(6月15日~18日)が開幕した。今年は、ウィスコンシン州のミルウォーキーから北西に約50km行った、「エリン」という馴染みの薄い小さな町で行なわれている。舞台となるのも「エリンヒルズ」という、これまた一般的にはほとんど知られていないコースだ。

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 草原が果てしなく続くなか、突如「ここはスコットランドか?」と見間違うようなリンクスタイプのゴルフコースが出現する。それが、今回の会場となるエリンヒルズ。誕生したのは2006年で、地元のビジネスマンであるボブ・ラング氏によって創設された。

 ラング氏は、誕生日やクリスマスなどの際にアメリカで広く使われているグリーティングカードによって財を成した億万長者。そんな彼は大のゴルフ好きで、それが高じて「この町に大自然を生かした本物のリンクスコースを作りたい」と決意したという。そして、コース設計家のロン・ウィッテン、ダナ・フライ、マイケル・ハードザンを招聘し、3人のコラボによって誕生したのが、エリンヒルズである。

 大会を前にして公式練習が始まると、世界のトッププロたちがこぞってその難易度を口にした。非常に距離が長いコースだが、そこにはたった6本の木しかない。風が吹けば、遮るものがないゆえ、途端に難易度が増すのだ。さらに、長いフェスキューに打ち込んでしまうと、ほとんどボールは見つからないという。

 そもそも厳しいセッティングの全米オープンは、パー71、パー70で行なわれるのが最近の通例だった。それが今回は、全長7741ヤード、パー72。パー72で開催されるのは、1992年のペブルビーチ大会以来、実に25年ぶりとなる。

 それだけ距離もあって、難しいという証拠だろう。天候によって、今年の優勝スコアは”E(イーブン)”になるのでは? という予想も出ているほど。週の初めには大きなストームに見舞われたため、ボールが転がらずに距離は一層長く感じるというから、なおさらロースコアの争いになりそうだ。

 さて、全米オープンにおける日本勢の活躍はどうなのか。

 過去を振り返って、まず忘れられないのは、1980年。バルタスロール(ニュージャージー州)での、青木功とジャック・ニクラウス(アメリカ)が演じた死闘だ。

 両者が首位タイで迎えた最終日。ふたりは最終組で回って、まずはニクラウスが3番でバーディーを奪って、ボギーを喫した青木に2打差をつけた。その後も好調なニクラウスだったが、青木もカラーからのロングパットを決めるなど食い下がり、互いに一歩も譲らない展開が続いた。

 そうして迎えた終盤、17番でニクラウスがバーディーを決めると、青木もバーディー。”帝王”相手に青木も最後まで粘りを見せた。だが最終18番でも、ともにバーディーを奪って、結局2打差のままニクラウスが頂点に立った。ニクラウスにとっては、16回目のメジャー制覇となった。

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