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日本卓球を導いた福原愛と水谷隼。21000時間の練習を支えるもの

6/16(金) 17:53配信

webスポルティーバ

 ドイツ・デュッセルドルフで開催された卓球の世界選手権は、日本が打倒・中国の悲願に向けて着実に歩を進めていることを証明する舞台となった。

【写真】日本女子の未来を背負う10代

 吉村真晴・石川佳純(名古屋ダイハツ/全農)ペアが48年ぶりに混合ダブルスで優勝したほか、計5つのメダルを獲得。唯一メダルを逃した男子シングルスでも、13歳の張本智和(JOCエリートアカデミー)が史上最年少ベスト8入りを果たした。

 男女とも逸材が顔を揃える中、2020年東京五輪の代表切符を巡る争いは熾烈を極めそうだが、日本卓球界にこうした光明が差し込んだ要因はひとつではない。

 ロンドン五輪、リオデジャネイロ五輪と、2大会連続で女子代表をメダル獲得に導いた前代表監督の村上正恭氏は、初めて代表のコーチングスタッフに名を連ねた1997年の世界選手権マンチェスター大会終了後、中国のある省の代表合宿を視察した時の驚きを今も覚えている。

「まだ5歳に満たないぐらいの子どもたちがコーチについて一生懸命練習していて、その様子を父兄が見守っている。当時の日本では見たことのない光景でした。それぐらいの年齢から計画的に育成していかないと、世界では勝てないことを痛感しました」

 日本でも、1980年代後半から14歳以下の全国大会が4つの年齢カテゴリーに細分化されていたが、村上の想いが形になり始めたは、2001年の世界選手権大阪大会の後である。

 男子監督に村上の盟友である宮崎義仁氏が就任したのを機に、男子の小学生の代表チームを選抜し、合宿を開催したのだ。後に女子も同様の合宿を開き、指導者に対してもブロックごとの研修会を開いたことで、全国の隅々まで最新の情報がいき渡るようになった。

 今回の世界選手権で女子シングルス銅メダルに輝いた平野美宇(JOCエリートアカデミー)と、同学年で早田ひな(希望ヶ丘高)とのペアで女子ダブルス銅メダルを獲得した伊藤美誠(スターツSC)は、小学4年生の時のジュニア合宿で「2020年の五輪で金メダル」という目標を明確に掲げている。

「日本のスポーツはずっと学校教育の枠の中にあり、全中やインターハイで頂点に立つことがその年代の選手にとって最大の目標でした」と、村上は振り返る。

「でも、そうした短期的な視野でプレーしていては、世界の頂点には立てない。10代のうちからプロの指導を受ける環境を整えると、指導する側も技術やフィジカルなど多くの分野でメソッドを築いていった。さらに、2008年にナショナルトレーニングセンターができたのも大きかった。それまでの代表チームの合宿は、会場や宿泊先、輸送手段、現地スタッフの確保などに時間をとられ、容易に選手を招集できませんでしたから」

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