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経験者だからわかる「AKB選抜総選挙」に出馬する人のリアルな心境【現役グラドル経営者・手束真知子】

6/16(金) 16:00配信

週刊SPA!

ミスマガジン2004、SKE48/SDN48の元メンバーという経歴を持ち、今は現役グラビアアイドルとして活動しながら、グラドルたちが働くカフェの経営者でもある手束真知子。そんな“二足のわらじ”をはく彼女だから語れる「フリーランスアイドル論」とは……?

⇒【写真】謎なアピール動画の一枚

◆無名メンバーにとっての選抜総選挙は「アピール力」だけで決まる

 今年も「AKB選抜総選挙」の時期がやってきました。早いもので今回9回目。毎年接戦が繰り広げられる選抜総選挙ですが……

 実は私、選抜総選挙に出たことがあるんです!

 第1回の選抜総選挙に、SKE48のメンバーとして出馬したんですよ。その時はSKE48としてデビューしたばかりでしたし、何をすればいいのかわけのわからないまま終わってしまったのですが今振り返ると、わずかな期間でいろんなことがあったなぁと思うんです。

 まず、出馬するにあたって大切なのは「選挙ポスター」と「アピールコメント」。そこで自分のキャラをどう設定してどうアピールするか?が重要になってくるんです。

 私はSKE48に入る以前に別の名前で巨乳グラビアアイドルをやっていたということもあり、ファンの方からの印象もいまひとつということは実感していたので「普通にみんなと同じようにアピールをしてもダメだ!」と思ったんですよね。

 しかもこのときの48メンバーは個人のブログやTwitterはやっていなかったので、アピールする場が「劇場公演」と「アピールコメント動画」しかない状況。無名なメンバーにとっては「アピール力だけで決まる」といっても過言ではなかったのです。

 そこで私が思いついたのが……「思いっきり謎なことをしよう!」というアイデア。

 選挙ポスターはいたって普通に正統派っぽくし、キャッチフレーズも「生徒会長」と自称で名乗りました。

 それでいてアピールコメント動画では、喋りながらコップからコップへ水を移し返してはまた戻す。喋っている言葉が頭に入らないくらいの印象を植え付けよう!という行動に出てみたんです。

 その結果、動画を見た人からコメントで

「よくわからないけど最後まで見てしまった」

「誰これ? なんか面白いから1票入れておいた」

「こんなキャラだったんだ! 初めて知った!」

 などの反応をもらうことが出来て、マイナスなコメントも興味のうちと考える私の中では大成功!なアピールになりました。

◆無名の私が総選挙に出たときの心境

 とはいっても、結果はもちろん選抜(第1回はベスト20までの発表)にかすりもせず。ほかにアピールすることもできずに投票期間中はいろいろな心境を抱えていました。

・仲間がライバルになってしまった

 これまで仲よく支え合って来たメンバーが、総選挙が始まったその日からライバルになるんです。まずこの状況にとまどいました。ほかのメンバーにファンを獲得しようとする動きを見つけたら気になってしまう。ファンが増えると嫉妬してしまう。無名だからこそ、ひとつの行動1人のファンに一喜一憂してしまうんです。みんながライバルなんだ!頑張らないと!と意気込むと同時に、グループ内で初めて「孤独」を感じました。

・速報や中間発表のみえない数字へのモヤモヤ

 上位のメンバーしか発表されないので自分が今どの順位にいるのかわからない。チャンスがあるのか?ないのか?本当にガチなの?など、自分の見えない数字にモヤモヤしていましたね。自分のファンを信じることだけに集中したいのですが、なかなか気持ちが思うようにはついてきてくれなくて、モヤモヤな日々を過ごしました。

・選抜になれないだろうという諦め

 自分の数字が見えないからこそ「どうせ私はダメなんだ」というマイナス思考に走ってしまうこともありました。選抜に入りたい、頑張りたい、でも無名の私がなれるわけがない。頑張り方がわからない。と、最後のほうはひがみまじりの諦めをしていましたね。

・投票してくれた人に申し訳ないという不安

 終わりが近づくにつれて「応援してるね」「投票したよ」と言ってくださるファンの方に素直に「ありがとう」と言えなくなりました。「ごめん」という気持ちのほうが大きくなり、声をかけていただくたびに申し訳ない!と思うようになってしまったんです。私はダメだから他のコを応援して!と自暴自棄になることもありましたね。

◆無名な私が選抜総選挙を経験して見えたこと

 今思うと、この心境すべてをもっとプラスに変えて前向きに楽しくしていたらよかったんですよね。そうしていたらおのずとファンも増えたんでしょうけど、当時は必死で周りが見えていませんでした。

 選抜総選挙を経験して見えたことは「ファンとの団結力が大切」ということ。

 自分を応援してくれるファンを増やして、そのファンと団結して挑戦する。これはどんな人や職業にも共通すると思うんです。

 団結するには、「こんなことをしたくて、そのためにはこんなことを乗り越える必要がある」という意思疎通をすること。そしてファン同士にも団結してほしいですね。

 次に「見えないものは怖い」ということ。

 だからこそ、それに振り回されてはいけないと思うんです。見えない噂や見えない不安もそう。見える形に出来るのであれは明確にする。私は総選挙を経験して「投票したよ」の声を信じることができなかったし、見えなかったからこそ、今、経営している「発掘!グラドル文化祭」というカフェでは実際目に見える形の投票システムを導入しているんです。

 そして「ネガティブはいらない」ということ。

 ランクインしたメンバーが壇上のコメントで「私なんて選んでもらえるなんて思っていなかった」「不安で仕方なかった」と、実際私が感じていたことをそのまま口にしていたのです。

 ランクインできなかった私は本当にショックでした。私もそう感じていたし、さらにランクインできていないんだから、ランクインできたなら言わないでほしい! 勝った人にネガティブは要らない!と思ったんです。

 もちろん、発表される数字は本当のガチなのですが、冷静さを忘れさせられるパワーを持つAKB選抜総選挙。今年は速報でNGT48の荻野由香さんが1位を獲得したり、私の先輩でもあるSKE48の松井珠理奈さんが2位にランクインしたりと、とても気になるスタートを切っていて、いつも以上に冷静さを忘れてしまいそうですね。

 熱い戦いの中にはこんな心境もあるということを頭の片隅に置きながら見てみると、選抜総選挙がより楽しく見えてくるのではないでしょうか? 明日の開票が待ちきれませんね!

【手束真知子(てづか・まちこ)】

ミスマガジン2004(原田桜怜名義)、SKE48/SDN48の元メンバー。現在はフリーランスで活動し、秋葉原でお店「発掘!グラドル文化祭」(http://guradorubunkasai.net/)をオープン。店内では水着のグラビアアイドルが♡むぎゅむぎゅ♡してくれるむぎゅパンケーキが新名物として発売中。Twitterアカウント「@machi_pie」ブログ「手束真知子のウマくいく法則」(http://ameblo.jp/machi-pie/)。お店発のユニットのデビューCD「全力!フリーガール」も発売中!

日刊SPA!

最終更新:6/16(金) 17:32
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