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慶應OB会 企業に入るとその効力が一気に分かる、転職も有利

6/17(土) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 数多の有名社長を輩出する慶應義塾大学。財界での影響力、存在感においては私学の覇を競う早稲田大を大きく引き離し、いまや最高峰・東大をも凌ぐほどだ。その勢力の源には、慶應OB組織「三田会」の存在がある。36万人を超える「塾員」たちの結束力と人脈は、トップ人事にまで影響を及ぼすといわれる。

 在学中に「三田会」の“効力”に気付く者は少ないが、いざ企業に入ると、一気に効いてくるのだという。12回の転職をした経済評論家の山崎元氏は、こう話す。

「こと大きい会社になれば、どこに行っても、慶應閥、三田会の存在は強く感じます。例えば、三菱グループにも、三井グループにも企業内三田会がありますが、その会合に出れば、役員クラスから新入社員までいるわけです。

 そこで直接話ができると、目をかけてもらえる可能性も高い。特に大企業の場合は部門や年次を超えて交流することはほとんどありませんから、そういった関係が唯一構築できる三田会は貴重です。三菱東京UFJ銀行でも役員を見ると、慶應卒は14人、早稲田卒は1人ですから、三田会の力が人事にも影響していると思います」

 山崎氏は、日本金融学会で講演した際には「メガバンク界隈では、慶應出身者以外は出世しないので、就職を勧めない」と本音を口にしたと明かす。それほど三田会を通じて「ステップアップの機会」を得ることは大きいようだ。さらに、三田会の“威光”は転職にも有利に働くという。

「ヘッドハンターを経由しなくても、どこでどんな人材を求めているかは三田会経由でわかりますし、同窓なら採用する方も好感を持って受け入れます」(山崎氏)

 慶應大学大学院法学研究科の出身で、慶應大学新聞研究所講師も務めた岩井奉信・日本大学教授は、三田会の強さをこう説明する。

「慶應の場合、他大学の同窓会組織に比べてOBの所在の捕捉率が高いという特徴があります。他の大学の同窓会組織は大学とは別のOB会組織が運営していることが多いのですが、慶應の場合は大学に“塾員課”があるので、卒業生の名簿管理がしっかりしています。

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