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中国にディズニーランド似の廃墟 朽ちゆく夢の跡――世界の果てのありえない場所

6/17(土) 8:10配信

NIKKEI STYLE

 航空機や映像技術の進歩により、世界はどこに行っても代わり映えせず退屈になった、という人がいる。しかし幸いにも、世界はまだまだ、めくるめく変化に溢れている。そして珍しいものや非日常を求める私たちの欲求は、新しいテクノロジーによってむしろ高まっている。

 ナショナル ジオグラフィックの書籍『世界の果てのありえない場所』は、そんな私たちの想像を超えた場所、奇妙な景観、朽ちゆく廃墟などを取りそろえ、この世にありえそうもないと考える理由を、地図と写真を添えて解説する本だ。今回はそこで取り上げられている場所のうち、ある夢の世界の末路を紹介しよう。

中国のテーマパーク「ワンダーランド」

 真似されるのは最大の賛辞だと言われたところで、本家本元にとってはちっとも嬉しくはないものだ。だが、どちらが元祖でどちらが模倣か、決めるのは難しい。少々アイデアを拝借するだけで、クリエーティブな芸術文化の世界では絶大な効果を生む。

 例えば、ノイシュヴァンシュタイン城。ドイツのバイエルン州南西部にそびえるロマンチックなこの城は、「狂王」と呼ばれたバイエルン王ルートヴィヒ2世が1880年代に自分の居城として建築させたものだ。多くの人は、これとそっくりの城を見たことがあるだろう。ディズニーランドのシンボル、眠れる森の美女の城やシンデレラ城は、いかにもおとぎ話風のノイシュヴァンシュタイン城など実在の城がモデルになっている。

 一方、つい最近取り壊されてしまった中国のテーマパーク「ワンダーランド」の廃墟にやって来た人が、これはデジャブではないかと目を疑ったとしても無理はないだろう。それは北京の中心部から32キロほどの郊外にあり、おとぎ話に出てくるような塔や城壁をモチーフにした建物が並んでいた。開発業者は「アジア最大のテーマパーク」をうたい、年間入場者数300万人は堅いと自信たっぷりに見積もった。北京郊外の昌平区にはトウモロコシ畑が広がっていたが、その一角に、要塞やら張りぼての建物が並ぶロマンチックな中世風の風景が次第に姿を現した。ワンダーランドの中央には、ノイシュヴァンシュタイン風の城が高くそびえ立ち、辺りを見下ろしている。

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最終更新:6/17(土) 8:10
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