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お湯や抗菌石鹸を使っても手洗い効果に差は出ない。重要なのは「手洗いにかける時間」

6/17(土) 11:10配信

ライフハッカー[日本版]

Popular Science:今週『Journal of Food Protection』誌に発表された研究によれば、手を洗うときは、正しいやり方で洗うことが大切であって、使用する水の温度は何度でも同じだそうです。手を洗わないと、風邪に始まり命を脅かす感染症に至るまで、さまざまな細菌が拡散されてしまうので、手を清潔にする方法を理解することが肝心です。

【画像】重要なのは「手洗いにかける時間」

バクテリアは「沸騰しているお湯」でないと死なない

手を洗うときの水温により手の衛生にどのような差が出るかを調べる目的で、研究チームは、被験者の手に無害なバクテリアをつけて、華氏100度(37.7℃)、華氏80度(26.6℃)、華氏60度(15℃)の水で手を洗ってもらいました。ラトガース大学とGojo社(速乾性除菌ジェルPurellなどを製造している非公開株のメーカー)から召集された研究者のチームは、華氏60度(15.5℃)が快適に感じられる最低温度だと考えたのです。この研究の著者によれば、米食品医薬研究所(FDA)は、レストランのようなフードサービスを提供するところでは、最低華氏100度(37.7℃)の水が出る流しの設置を求めています。これまでの研究で、ほとんどの人ができるだけ熱いお湯で手を洗うようにと教えられてきたことがわかっています。一般に、手を洗うときの水の温度が高いほど、手が清潔になると思われていますが、この研究で、それは間違いであることが判明しました。水温は何の影響も及ぼさなかったのです。沸騰しているお湯でないとバクテリアは死なず、そんな熱いお湯で手を洗うと火傷してしまいます。

手を洗うときの水温で手が清潔になる度合いは左右されないということは、それ以前の研究でもわかっており、2002年に『Food Service Technology』に発表された研究も同じような結論に至っています。

さらに、抗菌石鹸も実はそれほど効果がないこともこの研究で判明しました。普通の石鹸を使っても、抗菌作用のある石鹸やジェルを使っても、手の清潔さはほぼ同じだったのです。しかも、これは今初めてわかったわけではなく、FDAは2016年に抗菌石鹸に添加されている19の添加物の禁止を定め、今秋施行される予定です。FDAの医薬品評価センター主任を務めるJanet Woodcockさんは、禁止理由を次のように説明しています。

「消費者は抗菌石鹸を使うと細菌の拡散防止効果があると思っているかもしれませんが、抗菌石鹸が普通の石鹸より優れているという科学的根拠は何もありません。それどころか、抗菌石鹸の成分には、長期的に使用しているとむしろ害が出るものもあるというデータもあります。」

もともと病院の手術室で使用するために製造されたトリクロサンのような抗菌剤は、今は一般消費者にも使用されるようになりましたが、手を清潔にできないだけでなく、バクテリアに対する耐性を低下させ、海洋生物を殺し、人間の健康に害が出る可能性があります。

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