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従来の農業の“真逆”をいく戦略づくり --- 畔柳 茂樹

6/17(土) 7:14配信

アゴラ

製造業出身でモノづくりにこだわりがある

突然ですが、皆さんは完熟したブルーベリーを食べたことはありますか?

たぶん、ほとんどの方は未熟な果実しか食べたことがないのではないかと思います。

というのは、完熟したブルーベリーは傷みが早く売り物にならないため、市販のものはほぼすべて未熟な状態の果実だからです。つまり、完熟したものを食べたいなら、“ブルーベリー狩り”などで木になっている完熟果実を摘み取って食べるしかないというわけです。

私もこの業界に飛び込むまで知らなかったのですが、しっかりと育ち完熟した果実は、ビックリするくらいの美味しさです。当園「ブルーベリーファームおかざき」(http://blueberryokazaki.com/)では40種類を厳選栽培していますが、大きいものでは一粒500円玉大にもなり糖度も高く、今年もご来園されたお客様から「ブルーベリーってこんなに大粒で甘いの」「美味しくてやめられない」という声を聞くことができています。

このときこそが私の喜びであり、製造業出身でモノづくりにこだわりがある私にとっての仕事のやりがいです。

お客様とダイレクトにつながることのできる観光農園

拙著『最強の農起業!』(かんき出版)(http://amzn.to/2shVByC)にも詳しく記しましたが、私は大手企業の管理職から脱サラし、異業種である農業の世界に参入しました。

そして、前回までの記事でお話ししたとおり、従来の農業に欠けていた“生産性”の考え方を追求しつつ、品質の高いブルーベリーを栽培しています。しかも、タイトルのとおり、年間60日あまりの営業日以外はほぼ週休5日というスタイルでありながら、2千万円を上回る年収を得ることができているのです。

このゆったりしたライフスタイルも、金銭的な面ももちろん満足していますが、なによりも嬉しいのは、先述のとおりお客様と直接触れ合い、喜ぶ顔を見られることです。

私が脱サラする際にまず決めていたのが、“お客様とダイレクトにつながることのできる仕事をしよう”ということでした。私の前職はデンソーという自動車部品世界NO.1企業の管理職だったのですが、典型的な「BtoB」の企業だったため、残念なことに、サラリーマン生活20年間でお客様から感謝の言葉をいただいたことは一度もありません。

ですから、せっかく脱サラして起業するのであれば、直接お客さまの顔が見えて交流ができる仕事にすると決めていました。そして、さまざまな形態を比較検討した末、ブルーベリー観光農園というカタチにたどり着いたのです。

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最終更新:6/17(土) 7:14
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