ここから本文です

舘ひろしがエリートなダメ夫に! 黒木瞳との20年ぶりの共演は“こじれた夫婦” 内館牧子原作『終わった人』実写化決定

6/17(土) 20:00配信

ダ・ヴィンチニュース

 内館牧子原作のベストセラー小説『終わった人』が、2018年に映画化されることが決定。主演には舘ひろしが抜擢され、主人公の田代壮介役を演じる。妻・千草役には黒木瞳が選ばれ、舘とは20年ぶりの共演となる。

 監督を務めるのは「リング」「仄暗い水の底から」などを手がけた日本ホラーの名匠・中田秀夫。今回は初のコメディ映画に挑戦している。実はメロドラマが好きだと言う中田自らが、原作に惚れ込み企画に至った。同作を「本当に撮りたかった作品」と語っており、登場人物の人情・愛情があふれる暖かい空気感と、シニカルな喜劇が絶妙にマッチした作品に仕上げている。

 原作の舘が演じる田代は、エリート街道から転落し、仕事に未練を残したまま定年を迎え、「ジジィ扱いすんな!」と、ダサくもがむしゃらにもがく、どこか憎めない男性。黒木が演じるその妻・千草は、そんな夫に呆れ、相手にすらしないが、実はしっかりその様子を気にかけている頑固でも心優しい女性。この心理描写の多い夫婦関係を、中田がハートフルな大人の上質コメディに描き上げる。

30年間演じた“刑事”を定年退職してから“再就職先”を探していました。今度の“職場”はハーレーに乗ってショットガンを打つシーンとは無縁です。主演として関わる映画は「終わった人」というかなり辛辣なタイトルですが、定年退職した私がコミカルに見えて、笑えて、最後にジーンとくる映画になると思います。どうやって人生を終わっていくかは、誰にとってもいずれ訪れる時に向かって、誰とも違う自分なりの時の過ごし方を見つけていくことだと思ってます。私自身は、この物語を“再挑戦”と定義して演じます。ですから、実際に、もうかなり歳ですが、いやこの歳になったからこその、新しい“舘ひろし”をご覧いただけるのではないでしょうか。中田監督とは初めてのお仕事、黒木瞳さんとは4度目の共演、内館牧子さんの原作映画は2度目、縁ある方々に囲まれ、とても良い作品になる手応えがあります。撮影が待ち遠しいです。舘ひろし
中田秀夫監督とは3作品目の映画となります。しかも今回はホラーではない。定年を迎えた夫とその妻のサバイバル。考えてみれば、ああ、これもれっきとした夫婦のホラー話かもしれないなと興奮して撮影初日を迎えました。青春朱夏、そして白秋の年代となった夫婦を、舘ひろしさんと共に演じることができるなんて最高に嬉しいです。舘さんとは20代の頃からご一緒しているので、安心感は半端ないです。その懐に飛び込み撮影に臨みたいと思いま
す。監督自ら原作に惚れ込まれ映画化になったと伺っております。「撮影がないときは、“終わった人”みたいな生活をしているんです」と話されるお茶目な監督と、キュートな舘ひろしさん、期待に胸がいっぱいです。黒木瞳
「ホラー映画の中田」が何故『終わった人』の映画化を熱望したか? それは、「一目惚れ」だった。「定年って生前葬だな」の冒頭の一行、花束を持った何か言いたげな主人公の装画に完全にヤラレた。私がそれらに「ピンと来る」年齢に達したからか? だが実は、この主人公は「終わった」後も、社会で必要とされ、仕事で戦うことを熱望し、懸命に足掻く。その姿にも惚れた。映画化に当たっては、第2のキャリアで出会う、様々な相貌の人たちとのドタバタ喜劇感、お互い一筋縄ではいかない主人公夫妻のリアルな愛情関係に重心を置いた。(この愛情にも大きな亀裂が走るのだが…)今、参照のため洋画のロマンティック・コメディを見続けている。テンポ良い面白おかしさが「気持ちは若くて柔らか」である『終わった人』の「生命線」だと思う。惚れ込んだ内館さんの原作を基に、脚本の根本さんたちとは議論を尽くした。初タッグを組ませていただく舘さん、3本目の黒木さんたちと共に、観客の皆さんが「そうだ!」と膝を打つ「人間喜劇」を紡いでいきたい。中田秀夫
「中田秀夫監督が、この原作をぜひ撮りたいとおっしゃっています」 こう連絡があった時、からかわれているのかと思った。卓越したホラー作品で世界を魅了している中田監督が、まさか『終わった人』を!? 本当のことだと知り、これは予測ができない面白さになるとドキドキした。同時に「シナリオは私が書くべきではない。オール中田組で」と考えたのは当然である。その後、主人公は舘ひろしさん、その妻は黒木瞳さんとうかがい、もう早くも横綱相撲で勝ったと思った。私はお2人とは、過去に仕事をご一緒しており、原作をさらにふくらませて下さる力量を実感させられている。監督、脚本、スタッフ、キャストのベストメンバーが、日本の原風景を残す盛岡と、生き馬の目を抜く東京を舞台に、「人は終わらないものだ」という頼もしさをお届けできるのは間違いない。内館牧子
ストーリー
「定年って生前葬だな…」 大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられ、そのまま定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。美容師の妻・千草は、後ろ向きな発言しかできなくなった壮介に距離を取り始める。このまま老け込むのは不味いと感じた彼は、スポーツジムで体を鍛え直すことにした。しかし、満たされない。「俺はまだ終われない。どんな仕事でもいいから働きたい」と職探しをするが、いくら高学歴とはいえ特技もない定年後の男に職などそうない。だが、ある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回す─。

■映画「終わった人」
公開日:2018年
キャスト:舘ひろし 黒木瞳 ほか
原作:内館牧子『終わった人』
監督:中田秀夫
配給:東映
(C)2018「終わった人」製作委員会

内館牧子
1948年9月10日、秋田県出身。会社員を経て、1988年脚本家デビュー。女性ならではの鋭い目線で作品を手掛ける。「ひらり」、「毛利元就」などの脚本を手掛け、1995年に日本作詩大賞を受賞。著書は70冊を超え、幅広い分野で活躍している。武蔵野美術大学客員教授、ノースアジア大学客員教授、東北大学相撲部総監督を務めており、その活動は執筆に留まらない。

※掲載内容は変更になる場合があります。

記事提供社からのご案内(外部サイト)

【表紙】乃木坂46
特集1:乃木坂46 結成7年、その言葉は誰のものか?
特集2:フツーになんて生きられない。大人のための恋愛マンガ 恋する私たちはちょっとおかしい