ここから本文です

角居勝彦調教師が解説 芝とダート、馬はどちらが好きなのか

6/18(日) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 毎週のように2歳馬がデビューしている。初めてのレースはやはり緑の芝の上を走らせたいというのが多くの馬主の“親心”だ。数々の名馬を世に送り出した調教師・角居勝彦氏による週刊ポストでの連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」から、馬の「芝向き」「ダート向き」について解説する。

 * * *
 これまで血統の話が続きました。その馬が「芝向き」なのか「ダート向き」なのかも、判断のよりどころはとりあえず血統です。

 角居厩舎が預からせてもらっている馬は基本的に「芝向き」が多いのですが、それでもデビュー時期によってダートを走らせる場合もあります。冬場のデビューならばダートを走らせ、うまく走れば次走もダートへ、ということもめずらしくない。

 馬の状態、たとえばソエが出やすい馬はダートデビューがいい。ぜひともクラシック路線へ、といったオーナーさんの強い意向がなければ、安全に早めに勝たせてやりたい気持ちがあります。

 それで新馬戦で勝つと、「次は芝でいけそう」という雰囲気にもなります。ダートで2勝したカネヒキリの毎日杯挑戦もそうでした。その後はダートに戻り、獅子奮迅の活躍を見せてくれました。やはりダートでこそという馬だったわけです。

 今年の3歳にもダートで結果を出してくれた馬がいました。牡馬サンオークランドは2月の京都新馬戦ダート1800メートルで6番人気ながら1着、2走目は4着に敗れましたが、3走目の京都500万下では8番人気の低評価をひっくり返して1着でした。

 牝馬のクイーンマンボは、ダノンプレシャスの半妹で、牧場からは芝で走らせたいというリクエストがありました。それで3月の小倉・芝1800メートルでデビューさせましたが14着。しかし2走目のダートでは直線で抜け出し、2着に3馬身差の勝利。昇級戦も同じようなレースぶりで圧勝したので、地方交流戦である園田の兵庫CS(GII)に挑戦して3着。今週川崎競馬場で行なわれる関東オークスに出走予定です。

1/2ページ