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徳川家康役・阿部サダヲ「“変だった”といわれても良い、観る方の心に残る家康を演じたい」

6/18(日) 20:00配信

BEST TIMES

天下人として後世に名を馳せる徳川家康。少年時代は長い人質時代を送るなど苦労人でもあった。ドラマでも、その成長ぶりが描かれていく。これまで様々な名優が演じてきた家康をどのように演じていくのか、阿部サダヲに聞く。(『歴史人』2017年7月号より)

少年時代は若く見えるように気をつけました(笑)

  井伊直虎の生涯と並行して描かれているのが、のちに井伊家を家臣とする松平元康(徳川家康)が成長していく姿。これまで数多くの作品で描かれている、超有名な武将を阿部サダヲが新たなイメージで表現している。

ーー家康を演じてみて感想は? 

「まだ何回も出番があるわけではないのですが、世間一般で知られる家康像じゃないものを作りたいなと思っています。13歳から演じる機会はなかなかないので 観ている方の家康像の印象を変えていけたらいいですね」

ーー本作は子役の演技が話題になりましたが、家康の少年時代は子役なし。13歳を演じるに当たって、大事にしていたことは? 

「若く見えるように気を付けました(笑)。家康は少年時代から我慢強く、自分を信じる力が強い人。スズメを根気強く手なずけるシーンがあったのですが、スズメを手に持っている時は13歳の少年の気持ちになって演じました。でも、実際はスズメが動いてしまう。ようやくジーっとしてくれて頭を撫でる芝居がやっとできた時、モニターを見たら46歳のおじさんの顔になっていました(笑)。『あっ』と思ったんですけど、本当に嬉しかったんです」

  大河ドラマは主要の登場人物が長く、深く描かれる。それだけにメジャー級の武将を演じることにやりがいを感じていると語る。

ーーどんな家康像にしたいですか? 

「最近観た作品の中では、松方弘樹さんが演じた家康。いやらしかったですよねぇ(笑)。すぐ女の人と風呂に入ったり、くだらない事を言ったり、怖い人というより素敵なおじさまという感じで、面白かったです。今回の作品は直虎という軸があり、家康は脇のキャラクター。なので、そういう面白いキャラクターとして演じて行けたらいいなと思っています。歴代の家康役のなかで、“この家康って変だったね、おかしかったね”と思われてもいいですし、どんな形でも見ている方の心に残る家康を作りたいです」

ーー脇のキャラクターから本作を観て、このドラマの面白さとはどこにあるのでしょうか? 

「(脚本を)女性が書いている作品で、主人公も女の人。それだけに女の人の強さみたいなものが伝わってくると、ひとりの視聴者として感じています。戦国時代というと、男の人が前面に出る印象が強かったのですが、そういう描き方とは一味違う、女性が観ても引き込まれるドラマだと思います。我慢と切なさが絶妙に描かれて、時代劇というより、現代にも通じるような所がたくさんありますよね」

(「歴史人」2017年7月号より)

写真/NHK 取材・文/内山賢一

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