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モバイルアプリ消失? LINEが掲げるAIビジョン:今週のデジタルサマリー

6/18(日) 7:10配信

DIGIDAY[日本版]

今週はLINEの「クラウドAIプラットフォーム構想」について。15日に開催されたLINEの事業戦略発表会で、出澤剛CEOは3つのビジョンを発表し、この構想が含まれていた。同社はAIプラットフォーム「Clova」搭載音声アシスタント「WAVE」を発表。Clovaをめぐってトヨタ、ファミリーマートと協業すると明らかにした。LINEがAIに取り組むのはかなり大きな転換だろう。

LINEは日本、タイ、インドネシア、台湾を中心にユニークユーザー1億7000万という規模がある。ユーザーのアクティビティがスマホに集中するなかで、コミュニケーションを握るのが強みだ。

しかし、テック企業の開発者はすでにポストスマホを開拓している。LINE事業戦略発表会に先立って開催されたGoogle、マイクロソフト、Apple、Facebookの開発者会議では、AI / IoT、AR / VR などに関する技術を、プロダクト開発により一般の人々にどう提供するかが検討された。

少し乱暴だが、Google、マイクロソフト、Apple、Facebookの開発者会議でこの領域に関する傾向をまとめるとこうだ。

・多量のデータをクラウド上の知性、接点における知性により活用する
・人工知能の学習・活用に利用される特化型のチップの開発
・IoTの第一歩として、音声データの収集方法としてのホームデバイス
・音声認識、AR / VRのほかクラウドコンピューティングの進歩によるデバイスの多様化、あるいは消失

グラフィカルユーザーインターフェイス(下図)は現在の圧倒的な主役の座を失う可能性がある。音声、VR、アシスタントをインターフェイスに採用するテストが常に行われている。ユーザーをネット接続させ続けるさまざまなコネクティッドデバイスに、アプリケーションとして存在できなければ、価値を表現できない。LINEがモバイルを制圧していたとしても、ユーザーがスクリーンを見ていない時間、別の接点で別のアプリを音声で操作していれば、優位性が揺らぐ。おそらくこういう危機感が今回のビジョンの背景にあるだろう。

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