ここから本文です

毎日永く使いたい 香川県の保多織ストール [おとなスタイル]

6/18(日) 10:00配信

講談社 JOSEISHI.NET

近年、最注目されている日本の伝統工芸。こちらでも西陣御召や、肥前吉田焼などを紹介してきましたが、今日PICK UPするのは、香川県の伝統的な工芸品である保多織(ぼたおり)です。
いつまでも丈夫なことから「多年を保つ」という意味で命名された保多織の歴史は古く、元禄2年にまで遡ります。当時の高松藩主・松平頼重公の命を受けた京都出身の織物師・北川伊兵衛常吉が創った独自の絹織物がその始まりで、江戸時代には高松藩が幕府へ献上していたという上級武士のみが着用を許された品だったとか。その独特の技法は、一子相伝の秘宝法として受け継がれてきたそうです。そういえば、以前ご紹介した樂焼も、安土桃山時代から一子相伝で伝承された工芸でしたね。
1960年ごろには数社あった保多織を作る織物会社も、現在は岩部保多織本舗のみ。香川県指定の伝統工芸士である岩部家4代目・岩部卓雄さんが、伝統を守りつつも新しいことに挑戦しながら技術を継承しています。

その保多織の特徴は、なんといっても肌ざわりの良さ。これは、3回平織りで打ち込んで4本目を浮かせて織る、という独自の織り方によるもので、浮きに生じる隙間が空気を含み、「夏はさらっと、冬は肌に触れたときに冷たさを感じさせない」布に仕上がるのだとか。また、通気性や吸水性にも優れ、丈夫さを兼ね備えているといったよさも、この織り方から生まれるものだそう。
さらに、異なる色の糸で織ると、表と裏が全く違った風合いの布に仕上がるのも保多織の魅力のひとつ。好みの面を使うことができ、裏地のチラ見せでおしゃれ感を演出したり、デザインによってはリバーシブルで楽しむことも可能です。

その保多織のよさを最大限に活かした素敵なストールが、こちら。

控えめな折柄と、程よい弾力のあるコットンカシミアをあわせたもの。配色も穏やかなキナリとグレーで、落ち着いた上品さのあるデザインになっています。

インドの希少な綿花100%でつくられた上質な天竺と保多織を縫い合わせたもの。どんなスタイルにも合わせやすいカジュアル過ぎないチェック柄がいいですね。

1/2ページ