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北から南から国立から。立教Vの陰で、野球は「地方大学」がすごい!

6/18(日) 8:30配信

webスポルティーバ

 そのフルスイングには、「地方大学」のイメージを覆す迫力があった。選手一人ひとりが当てにいくことなく、「しっかり振り切ろう」という意思を感じ、インパクトの打球スピードが速い。中央球界の名門を向こうに回しても、臆することなく堂々と戦っていた。

■「選手強化しても勝てなかった」立教大を18年ぶり優勝に導いたもの

 札幌学生リーグ・東海大北海道キャンパスを大学野球選手権ベスト4まで導いた高橋葉一監督は言う。

「これまで地方大学はいい投手がいて全国で1勝はできても、打線が弱くて勝ち進めないことが続いていました。ようやく打ち負けないチーム力はついたのかなと思います」

 春の大学野球シーズンがひと区切りつき、改めて感じるのは今年も地方大学の健闘が目立ったことだ。大学選手権は歴史ある東京六大学リーグの立教大が優勝を飾ったが、ベスト4には東海大北海道が、ベスト8には初出場の和歌山大や岐阜経済大が食い込んだ。

 とくに東海大北海道は、東洋大(東都大学リーグ)や桐蔭横浜大(神奈川大学リーグ)といった大学日本一経験のある強豪を破り、準決勝でも立教大を苦しめた。

 4番を任されている大河内航(おおこうち・わたる)は言う。

「東洋大のように東都の有名なチームとやると、『勝って目立ちたい』と思います。2年前に立命館大(関西学生リーグ)の桜井さん(俊貴/現・巨人)と対戦したときも、先輩たちが『こいつから打ったら有名になれるぞ!』と盛り上がっていました。周りから『負けるんじゃないか?』と言われるときほど燃えます」

 東海大北海道は2年連続で名門・立命館大を破るなど、昨年もベスト8まで進出している。しかし、昨年のレギュラーだった4年生が7人も抜け、今春は経験の少ないメンバーで戦わざるをえなかった。大河内はリーグ開幕当初をこう回顧する。

「開幕戦の北海学園大戦でノーヒット(2得点)に抑えられて負けて、意識が変わりました。自分たちにゴロを転がしたり、逆方向に狙うのはしっくりこない。思い切り振れば、野手の間を抜けてヒットになるはずだと。それがリーグ戦10試合で10本塁打につながったのだと思います」

 冬場には早朝、午前、午後と3回に分けて打撃練習をするなど、とにかく振り込んできた。転がし、つなぐ打撃ではなく、遠くに飛ばす打撃にこだわった。東海大四(現・東海大札幌)出身の大河内を含め高校時代に甲子園に出場した選手は多いが、振り切る力は大学入学後に格段に増している。5番を打つ今川優馬は、東海大四時代は控え選手だったが、大学では強烈なフルスイングで台頭。東洋大戦では右打者ながら右中間に本塁打を放ってみせた。

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