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ついに復活「ツイン・ピークス」、鍵は駄作といわれた映画版にあり

6/18(日) 19:30配信

WIRED.jp

1990年代前半にドラマと映画で公開された「ツイン・ピークス」が2017年、ドラマの新シーズンとして25年の時を経てよみがえった。日本では7月から放送される新作を理解するヒントになるのは、映画版『ローラ・パーマー最期の7日間』である。ローラを巡る“神話”と、“復活”に向けて映画版が果たした役割を読み解いた。

25年ぶりに復活する2017年のティザー動画と1992年公開のティザー動画

いまから25年前の1992年、デヴィッド・リンチ監督の映画『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』がカンヌ映画祭で初公開されたとき、観客からブーイングが起きたのは有名な話だ。

90年~91年に放映されたテレビドラマ「ツイン・ピークス」は批評家も絶賛した作品だったが、映画版では“駄作”へと変貌を遂げたというのが大方の意見だ。多くの人々の目には、『ローラ・パーマー最期の7日間』は“見せかけのテレビ映画”のように映った。オリジナルの「ツイン・ピークス」が放っていた不気味で狂ったような雰囲気も、数多くの謎に答えを出すことも、リンチは放棄してしまった。そしてドメスティックホラーにする道を選んだのだ──。人々は、そう批判した。

しかし、その変節も、いまなら不可欠だったのだといえる。この作品によって、「ツイン・ピークス」は“呪縛”から解き放たれたからである。オリジナルの「ツイン・ピークス」とはまったく異なるようにみえた『ローラ・パーマー最期の7日間』は、“救済”の役目をも果たしているのだ。

2017年5月に米Showtimeで公開された新シリーズ「ツイン・ピークス The Return」が、テレビ史上で最も奇妙な現象の火付け役となったローラ・パーマーという、殺された若い女性の物語であることに変わりはない。ただし、今作では彼女は生きている。リンチによると、『ローラ・パーマー最期の7日間』は、新シーズンを理解するカギになるという[編註:日本ではWOWOWプライムで7月22日から放映開始]。

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最終更新:6/18(日) 19:30
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