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【法律相談】同棲5年、生活費を払わず結婚もしてくれない彼にお金を請求したい!

6/18(日) 18:00配信

Suits-woman.jp

堅実女子のお悩みに、弁護士・柳原桑子先生が応える本連載。今回の相談者は秋元夏美さん(仮名・30歳・メーカー勤務)。

「5年間同棲している彼が、全く生活費をくれません。彼は3歳年下で、ダンサーとして頑張ってきたのですが、あきらめて正社員として働き始めました。今年の夏にはボーナスが出るようなので、それを全額私に払ってほしいのです。

それまでもバイトをしていましたし、そこそこ収入もあったのですが、支払うそぶりも見せず、どれだけ強く言っても、のらりくらりとかわされているのが現実です。
今までの家賃と生活費の半分をざっくり計算すると、5万円×12か月×5年分の300万円になります。全額はムリでも、少しずつ払わせたいのですが、何度も言い、怒りをぶつけても、彼はお金を支払いません。結婚もしてくれないような雰囲気になっています。そういった迷惑料も含めて、彼にお金を払わせるにはどうしたらいいのでしょうか」

夫婦間でももめる生活費問題……弁護士・柳原桑子先生のアドバイスは……!?

同棲や、友人同士で住んだときの、生活費でもめるケースはよく聞きます。

あなたと彼の場合ですが、健康で働ける心身の場合、お互いに尊重しつつ同棲生活を継続させたいなら、最低限のルールは守るはずです。どちらかが不当にガマンしているなど“ひずみ”があるなら、話し合いなどで修正を重ねて行き、場合によっては同居を解消することなどが必要です。

さて、あなたの場合、まず考えなくてはならないのは、“彼との生活と将来”はどういうものなのか、です。すでに夫婦同然に協力して生きているのか、そこまでではない場合にこのまま関係を継続するのか、解消するのか、それともいずれ結婚したいと考えているのか……。

ちなみに、婚姻届が出されていなくても、“男女の双方に”婚姻の意思があり、共同生活をしていて、社会的にも夫婦と認められるほど、夫婦的な実体があることを法律的に“内縁関係” “事実婚”などといいます。これに当てはまりますでしょうか? 

さて、これを踏まえた上で、考えていきましょう。

5年間同棲していたということは、結構長い期間同棲生活を送っているわけですが、生活費を負担する意思がみられないところからしますと、婚姻の意思があって、夫婦としてひとつの家庭を築く意思を持って生活しているとは言いにくいかもしれません。

内縁ではないとすると、ふたりの生活を開始するときに、生活のルールを約束事として決めたかどうか。それを言った言わないにならないよう文章で残したかどうか。

また、彼が、過去に生活費を支払ったことがあったとすれば、その証拠(振込明細等)は残っていますか?過去に彼が生活費を支払ったことがあって、継続性があれば、生活費分担の約束があったことを示す事情のひとつになりえます。

内縁とはいえず、生活費分担の約束もしていないかあいまいだとなりますと、法的に回収したいと訴えを起こしたとしても、きっちり認められるのは難しいでしょう。

(教えてくれた人/柳原桑子さん)
第二東京弁護士会所属 柳原法律事務所代表。弁護士。東京都生まれ、明治大学法学部卒業。「思い切って相談してよかった」とトラブルに悩む人の多くから信頼を得ている。離婚問題、相続問題などを手がける。『スッキリ解決 後悔しない 離婚手続がよくわかる本』(池田書店)など著書多数。

最終更新:6/18(日) 18:00
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